2018年12月28日金曜日

12/23こども説教「自分の力によってではなく」使徒行伝3:11-16


 12/23 こども説教 使徒行伝3:11-16
 『自分の力によってではなく』

3:11 彼がなおもペテロとヨハネとにつきまとっているとき、人々は皆ひどく驚いて、「ソロモンの廊」と呼ばれる柱廊にいた彼らのところに駆け集まってきた。12 ペテロはこれを見て、人々にむかって言った、「イスラエルの人たちよ、なぜこの事を不思議に思うのか。また、わたしたちが自分の力や信心で、あの人を歩かせたかのように、なぜわたしたちを見つめているのか。13 アブラハム、イサク、ヤコブの神、わたしたちの先祖の神は、その僕イエスに栄光を賜わったのであるが、あなたがたは、このイエスを引き渡し、ピラトがゆるすことに決めていたのに、それを彼の面前で拒んだ。14 あなたがたは、この聖なる正しいかたを拒んで、人殺しの男をゆるすように要求し、15 いのちの君を殺してしまった。しかし、神はこのイエスを死人の中から、よみがえらせた。わたしたちは、その事の証人である。16 そして、イエスの名が、それを信じる信仰のゆえに、あなたがたのいま見て知っているこの人を、強くしたのであり、イエスによる信仰が、彼をあなたがた一同の前で、このとおり完全にいやしたのである。       (使徒行伝 3:11-16


  足の不自由な男と、主の弟子たちは出会いました。最初には、弟子たちは「私たちを見なさい」3:4と言っていたのに、けれど今度は正反対に、「なぜ私たちを見つめているのか。見るべきところが違うでしょう」と言い始めます。じゃあ、どうしたらいいのでしょう。困りましたね。12節、「イスラエルの人たちよ、なぜこの事を不思議に思うのか。また、わたしたちが自分の力や信心で、あの人を歩かせたかのように、なぜわたしたちを見つめているのか」。そして15-16節、「神はこのイエスを死人の中から、よみがえらせた。わたしたちは、その事の証人である。そして、イエスの名が、それを信じる信仰のゆえに、あなたがたのいま見て知っているこの人を、強くしたのであり、イエスによる信仰が、彼をあなたがた一同の前で、このとおり完全にいやしたのである」。この不思議なことをしたのは、何から何まで全部、ただ神さまがしてくださった。だから せっかく目を凝らして見るなら、神さまにこそよくよく目を向けたらいいじゃないか。そのとおりです。ですから私たちもあの彼らと同じように、まず「私たちを見なさい」と言い、次には「違う違う。私たちや他いろいろの素敵な大きな立派そう見える人々をではなく、神さまにこそよくよく目を向け、ただただ神さまにこそ聞き従いなさい」と語りかけつづけます。他の人たちに言ってあげるだけではなく、まずむしろ自分自身にこそ、よくよくそう言い聞かせつづけます。そうでないと、神さまを信じているつもりで、けれどいつの間にか別の何かや人間たちを信じてしまうかも知れないからです。神にこそ聞き従うのでなく、神ではない別のモノの言いなりにされてしまうかも知れないからです。