2021年6月14日月曜日

6/13こども説教「良い港に着いて」使徒27:6-12

  6/13 こども説教 使徒行伝27:6-12

  『良い港に着いて』

 

27:6 そこに、イタリヤ行きのアレキサンドリヤの舟があったので、百卒長は、わたしたちをその舟に乗り込ませた。7 幾日ものあいだ、舟の進みがおそくて、わたしたちは、かろうじてクニドの沖合にきたが、風がわたしたちの行く手をはばむので、サルモネの沖、クレテの島かげを航行し、8 その岸に沿って進み、かろうじて「良き港」と呼ばれる所に着いた。その近くにラサヤの町があった。9 長い時が経過し、断食期も過ぎてしまい、すでに航海が危険な季節になったので、パウロは人々に警告して言った、10 「皆さん、わたしの見るところでは、この航海では、積荷や船体ばかりでなく、われわれの生命にも、危害と大きな損失が及ぶであろう」。11 しかし百卒長は、パウロの意見よりも、船長や船主の方を信頼した。12 なお、この港は冬を過ごすのに適しないので、大多数の者は、ここから出て、できればなんとかして、南西と北西とに面しているクレテのピニクス港に行って、そこで冬を過ごしたいと主張した。    

(使徒行伝27:6-12 

 

 大人も子供も、まず第一に良く分かっているべきことは、世界を造られた神が、この広い海の波も風も大嵐も、暑さ寒さも、そこに生きるすべての生き物のいのちも動かし、御心のままに持ち運んでおられるということです。ここで、風に行く手を邪魔されて、かろうじて『良い港』に辿り着くことが出来たのも、みなすべて神のご計画のもとに起こった出来事です。10節で、パウロが船の旅のこれからの見通しを人々に知らせます。「皆さん、わたしの見るところでは、この航海では、積荷や船体ばかりでなく、われわれの生命にも、危害と大きな損失が及ぶであろう」。もちろんパウロは、その地域での船の旅について、海や波の流れや特徴、天気の変化や船の動かし方などについて、よく学んで十分な経験を積んできたわけではありません。そういうことについては、ほとんど何も分かっていません。そうであるのに、神さまが彼に必要なことを知らせてくださっているので、これから起こることや、どうすべきかも十分に分かっていました。けれど、今はまだ誰からも信頼してもらえません。海が荒れる冬が近づいてきています。船長や船の持ち主や他の熟練者たちも、船の旅をするにはとても危ない季節が近づいていることは分かっていました。そして、この良い港はきびしい冬を過ごすにはあまり向いていない港でもありました。「すぐ近くにある、ここよりももう少し過ごしやすい港まで行けたほうが都合が良い」と皆は判断しました。

 彼らは、もうすぐ大嵐にまきこまれ、とても危ないことになります。