2021年4月20日火曜日

4/18こども説教「訴える理由」使徒25:23-27

 4/18 使徒行伝25:23-27

 『訴える理由』

 

25:23 翌日、アグリッパとベルニケとは、大いに威儀をととのえて、千卒長たちや市の重立った人たちと共に、引見所にはいってきた。すると、フェストの命によって、パウロがそこに引き出された。24 そこで、フェストが言った、「アグリッパ王、ならびにご臨席の諸君。ごらんになっているこの人物は、ユダヤ人たちがこぞって、エルサレムにおいても、また、この地においても、これ以上、生かしておくべきでないと叫んで、わたしに訴え出ている者である。25 しかし、彼は死に当ることは何もしていないと、わたしは見ているのだが、彼自身が皇帝に上訴すると言い出したので、彼をそちらへ送ることに決めた。26 ところが、彼について、主君に書きおくる確かなものが何もないので、わたしは、彼を諸君の前に、特に、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出して、取調べをしたのち、上書すべき材料を得ようと思う。27 囚人を送るのに、その告訴の理由を示さないということは、不合理だと思えるからである」。    

(使徒行伝25:23-27

 

25-26節、「しかし、彼は死に当ることは何もしていないと、わたしは見ているのだが、彼自身が皇帝に上訴すると言い出したので、彼をそちらへ送ることに決めた。ところが、彼について、主君に書きおくる確かなものが何もないので、わたしは、彼を諸君の前に、特に、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出して、取調べをしたのち、上書すべき材料を得ようと思う」。主イエスの弟子であるパウロが、「私はローマ皇帝に上訴する」と言い出しています。それで、ローマ皇帝からユダヤの国に遣わされてきた役人フェストは困った立場に置かれました。もし、わざわざパウロを罪人として皇帝のもとに送り届けるならば、ちゃんとした事情や理由を説明した手紙を添えて送らなければなりません。けれどそのはっきりした理由が見当たらないのです。「彼(パウロ)は死に当たることは何もしていないと私は見ている。そして、彼について主君に書き送る確かなものが何もない」とフェストは言います。この取り調べで、なんとかして、ローマ皇帝に説明する材料を手に入れなければなりません。