2019年6月3日月曜日

6/2こども説教「エチオピア人の宦官.(1)」


 6/2 こども説教 使徒8:26-35
 『エチオピア人の宦官.(1)』

8:27 女王の財宝全部を管理していた宦官であるエチオピヤ人が、礼 拝のためエルサレムに上り、28 その帰途についていたところであった。彼は自分の馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。29 御霊がピリポに「進み寄って、あの馬車に並んで行きなさい」と言った。30 そこでピリポが駆けて行くと、預言者イザヤの書を読んでいるその人の声が聞えたので、「あなたは、読んでいることが、おわかりですか」と尋ねた。31 彼は「だれかが、手びきをしてくれなければ、どうしてわかりましょう」と答えた。そして、馬車に乗って一緒にすわるようにと、ピリポにすすめた。32 彼が読んでいた聖書の箇所は、これであった、「彼は、ほふり場に引かれて行く羊のように、また、黙々として、毛を刈る者の前に立つ小羊のように、口を開かない。33 彼は、いやしめられて、そのさばきも行われなかった。だれが、彼の子孫のことを語ることができようか、彼の命が地上から取り去られているからには」。34 宦官はピリポにむかって言った、「お尋ねしますが、ここで預言者はだれのことを言っているのですか。自分のことですか、それとも、だれかほかの人のことですか」。35 そこでピリポは口を開き、この聖句から説き起して、イエスのことを宣べ伝えた。   
(使徒行伝 8:27-35

 エチオピア人の宦官が神を信じる人にされたことを、今日と来週と2回に分けて話します。宦官という仕事はさびしい仕事です。国中のすべての権力を握り、力とお金と名誉を手に入れ、けれども家族をもつことも、子どもを育てて暮らすこともできなくされて、ずっと独りぼっちで暮らさねばならないからです。その彼は神を信じたいと願って、礼拝に通い、帰り道の馬車の中で聖書を読んでいました。通りすがりの人にも聞こえるほど大きな声を出して読んでいました。ぜひ分かりたいと願って、もし神がいるなら、どんな神さまなのかをぜひ知りたいと願って、それで何度も何度も読んでいました。30節、「あなたは読んでいることが分かりますか」と声をかける者がありました。「だれかが手引きをして、ちゃんとよく分かるように教えてくれなければ、どうして分るでしょう。さあ、この馬車に乗って、私に手引きをしてください」。読んでいたのは、救い主が十字架にかかって救いを成し遂げることを書いた箇所(イザヤ書53章)でした。「誰のことを言ってるんですか」と宦官は質問しました。そこで主の弟子ピリポは、この聖書の箇所から説き起こして、救い主イエスのその救いの出来事を宣べ伝えました。「羊のように命をとられたのは救い主イエスであり、その救いの御業はあなたの救いのためでもあった。それが確かに、あなたのためにも起こった。救い主イエスによって、神があなたを招いておられます」と。