2016年12月18日日曜日

12/18こども説教「主イエスにこそ聞け!」ルカ9:28-36

 12/18 こども説教 ルカ9:28-36
 『主イエスにこそ聞け

9:28 これらのことを話された後、八日ほどたってから、イエスはペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて、祈るために山に登られた。29 祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。・・・・・・34 彼がこう言っている間に、雲がわき起って彼らをおおいはじめた。そしてその雲に囲まれたとき、彼らは恐れた。35 すると雲の中から声があった、「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。36 そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた。弟子たちは沈黙を守って、自分たちが見たことについては、そのころだれにも話さなかった。     (ルカ福音書9:28-36)

  「わたしはもうすぐ殺され、墓に葬られ、けれど三日目に生き返るんですよ」と主イエスから最初に知らされて、それから8日目の出来事です。あの予告と、この出来事には強い結びつきがあります。ご自分が必ず多くの苦しみを受け、捨てられ、殺され、三日目によみがえると主イエスは弟子たちに知らせ、そのうえで、「私についてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を背負って、そのようにして私に従ってきなさい」9:23参照)とおっしゃいました。『自分の十字架』とは、自分がどうしても背負って運んでいかなければならない、とても重い荷物です。たぶん誰にでもそういう重い荷物のような仕事や課題があり、嫌でも気が進まなくても背負って運んでいかなければならないものが、それぞれにある。また、『捨てるべき自分』というのは、『自分のわがままや好き嫌い』です。背負って運んでいかなければならない、自分のための重い荷物を背負って運ぶこと。また、自分のわがままや好き嫌いを投げ捨てていく。そうしなければ、主イエスに従ってゆくことなど決して誰にもできません。
 三人の弟子たちを連れて山に登り、祈っておられる間に、主イエスのみ顔の様子が変わり、着ていた衣服がまぶしいほどに白く輝きました。モーセとエリヤが現れて、主イエスと語り合い、やがてモーセとエリヤの姿は見えなくなりました。モーセとエリヤは二人とも預言者でした。彼らも、ほかすべての預言者たちも旧約聖書も、みな救い主イエスをこそ指し示し、イエスについて証言しています(ヨハネ福音書5:38-40,20:30-31,ヘブル手紙1:1-2。目を覚ましたペテロが「イエスのため、モーセのため、エリヤのため、小屋を三つ建てましょう」と言い出しましたが、それはずいぶん見当違いな申し出でした。ですから、し~んとして、聞かなかったことにされました。モーセとエリヤの姿も大急ぎで隠され、弟子たち自身も雲の中に包まれました。なぜなら、モーセやエリヤや自分たち自身の姿よりも、また素敵な小屋をいくつか建てることなんかよりも、それより千倍も万倍も大切なことがあるからです。35-36節に目を向けてください、「すると雲の中から声があった、『これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け』。そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた」(*)。主イエスがヨルダン川で洗礼を受けたとき、まったく同じことが起こったのを覚えていますか。天が開けて、聖霊が鳩のような姿をとってイエスの上に下り、そして天から声がした。天の御父の声です、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」(ルカ3:21-22参照)イエスにこそ聞け、と二度も念を押されました。もし、主イエスに従って生きていきたいのなら、『自分のわがままや好き嫌い』をポイと投げ捨てねばなりません。もし、あなたが主イエスに従って生きていこうと決めたのなら、他の誰彼にでもなく自分自身の考えに従ってでもなく、ただただ主イエスにこそ聴き従う。これが、救い主イエスを信じて生きるということです。

   【補足/三位一体なる神】

(*)35節。タテ並びになっている三つの神さまを心に思い浮かべましょう。まず先頭に、父なる神。その後ろに子なる神イエス・キリスト。そのまた後ろに聖霊なる神。子なる神である救い主イエスは、「父は。父は~」(マタイ福音書11:27)と天の御父の御心を私たちに教える。父なる神は、「救い主イエスにこそ聴き従いなさい」(マタイ福音書3:17,17:5)と子なる神イエスを指し示す。聖霊なる神は、「イエスは。イエスのなさったことと、その教えは~」と私たちにイエスを教え、イエスを信じさせてくださる。このように三つの神は一つ思いになって働かれます。例えばもし、○△さんが「わたしは主イエスを信じます」と言い、心でも信じるとすると、それは聖霊なる神さまが教えてくださり、そのように信じさせてくださったのです(コリント手紙(1)12:3)。「聖書の証言によると、父、子、聖霊なる神という三つの神がおられ、思いを一つに合わせてお働きになる」と知っていてください。(当教会HP収録;『キリスト教の中身が分かるコース』授業②から抜粋)