2019年8月26日月曜日

8/25こども説教「神の霊が贈り与えられて」使徒10:44-48


 8/25 こども説教 使徒行伝10:44-48
 『神の霊が贈り与えられて』
             ~外国人のための救い④~

10:44 ペテロがこれらの言葉をまだ語り終えないうちに、それを聞い ていたみんなの人たちに、聖霊がくだった。45 割礼を受けている信者で、ペテロについてきた人たちは、異邦人たちにも聖霊の賜物が注がれたのを見て、驚いた。46 それは、彼らが異言を語って神をさんびしているのを聞いたからである。そこで、ペテロが言い出した、47 「この人たちがわたしたちと同じように聖霊を受けたからには、彼らに水でバプテスマを授けるのを、だれがこばみ得ようか」。48 こう言って、ペテロはその人々に命じて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けさせた。それから、彼らはペテロに願って、なお数日のあいだ滞在してもらった。(使徒行伝10:44-48

 アブラハムとサラ夫婦と、その子供たち孫たち、その親戚一同などをユダヤ人と言い、神の民とされたイスラエル人と言います(注)。聖書の神さまはそのユダヤ人のためだけの神だと、人々はずっと長い間、思い込んでいました。そう教えられ、習い覚えてきたからです。でも、その教えは間違いでした。
ユダヤ人ではなかった外国人でも、どこの誰でも、神を信じて生きることができます。神さまがそのように、彼らをあらかじめ選んでおられました。ペテロの説教を聞いている途中で、神の霊がくだって、彼らの中に留まりました。すると彼らは神を信じ、神の子供たちとされました。「あれれ?」と思いましたね。私たちが知っているいつものやり方や順番と少し違うことがされました。全部すっかり語ってからではなく、「語り終えないうちに」。聴いた人たちのうちの何人かではなく、「聴いていたみんなの人たちに」。神の霊が贈り与えられ、信じる者たちとされ、それを見て「洗礼を授けた」。「神を信じ、神の子供たちとされたからには、洗礼を授けなければならない」と気がついて、大急ぎで洗礼も授けられました。いつもと違う順番です。みな、とても驚きました。けれど、「ユダヤ人ではないぞ」とか「順番が違う」などと文句を言う人は誰もいません。なにしろ神さまご自身が彼らを神の子どもたちとなり、神を信じて生きるように選び取ってくださいました。ですから私たちは、神さまにこそ従わねばならないからです。これで、誰でも分かります。どこの誰でも神を信じて生きることができる。神さまご自身がそうしてくださると。

(注)出エジプト記12:38「また多くの入り混じった群衆」「種々雑多な人々もこれに加わった」「さらに多くの入り混じってきた外国人と」など。血筋ではなく信仰の共同体であり、この神を信じて生きる人々こそが『神の民イスラエル』と呼ばれる。さらに遊女ラハブ、ルツ、ギベオン人らがこの群れに加わってくる。創世記12:1-3で約束されていたとおりに。