6/19 こども説教 ピリピ手紙 1:27-30
『救いのしるし』
1:27
ただ、あなたがたはキリストの福音にふさわしく生活しなさい。そして、わたしが行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、あなたがたが一つの霊によって堅く立ち、一つ心になって福音の信仰のために力を合わせて戦い、28 かつ、何事についても、敵対する者どもにろうばいさせられないでいる様子を、聞かせてほしい。このことは、彼らには滅びのしるし、あなたがたには救のしるしであって、それは神から来るのである。29 あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼のために苦しむことをも賜わっている。30 あなたがたは、さきにわたしについて見、今またわたしについて聞いているのと同じ苦闘を、続けているのである。 (ピリピ手紙
1:27-30)
【こども説教】
28節、「かつ、何事についても、敵対する者どもにろうばいさせられないでいる様子を、聞かせてほしい。このことは、彼らには滅びのしるし、あなたがたには救のしるしであって、それは神から来るのである」。彼らも私たちも、いろいろな人たちに囲まれて暮らしている。喜んで、あなたを助けたり励ましたりしてくれる人もいるし、あなたを嫌って邪魔をしてくる人たちもいるでしょう。もし、誰かに嫌われて邪魔されても、嫌なことをされても、励ましたり助けたりしてくれる人もいて、あなたが安心して立っていられるなら、それは、神さまがあなたを助けてくれていることの目に見えるしるしです。神さまが、あなたのためにも生きて働いていてくださり、神さまがあなたの味方であるしるしです。
そして29節、「あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼のために苦しむことをも賜わっている」。救い主イエスを信じて、嬉しい良いことばかりじゃなく、苦しくてとても嫌なことも神さまから与えられます。喜んで、辛抱することができます。なぜかというと、神さまは私たちを苦しむままに捨て置かないからです。神さまが、ちゃんと味方であってくださるからです。
【大人のための留意点】
私たちの願いや見込みが破れた時でも、決して、神さまの願いや計画が破れたわけではありません。パウロはピリピの人たちがガッカリしてしまわないように、励ましているのです、「わたしのことは、神さまが一番良い道を備えてくださいます、ですから、牢屋の中にいるこのわたしの身にどんなことが起こっても、ただ、あの死人の中からよみがえったイエスさまを信頼してゆきなさい」と。そのようにイエスさまを信頼しているなら、わたしが生きのびて、あなたがたに会えるにしても、また、不幸にしてそういうことができないとしても、問題ではありません。自分たちの生活が、福音にふさわしいかどうか、イエスさまがお喜びになるように生きているかどうか、そのことを考えなさい。イエスさまがお喜びになるように心がけているなら、恐れることはありません。恐がることはありません。少しも慌てることはありません(『喜びの手紙 ~ピリピ人への手紙による信仰入門~』蓮見和男、新教出版社 1979年,該当箇所)。