2022年2月21日月曜日

2/20こども説教「長子の特権」創世記25:27-34

2/20 こども説教 創世記 25:27-34

 『長子の特権』

 

25:27 さてその子らは成長し、エサウは巧みな狩猟者となり、野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で、天幕に住んでいた。28 イサクは、しかの肉が好きだったので、エサウを愛したが、リベカはヤコブを愛した。29 ある日ヤコブが、あつものを煮ていた時、エサウは飢え疲れて野から帰ってきた。30 エサウはヤコブに言った、「わたしは飢え疲れた。お願いだ。赤いもの、その赤いものをわたしに食べさせてくれ」。彼が名をエドムと呼ばれたのはこのためである。31 ヤコブは言った、「まずあなたの長子の特権をわたしに売りなさい」。32 エサウは言った、「わたしは死にそうだ。長子の特権などわたしに何になろう」。33 ヤコブはまた言った、「まずわたしに誓いなさい」。彼は誓って長子の特権をヤコブに売った。34 そこでヤコブはパンとレンズ豆のあつものとをエサウに与えたので、彼は飲み食いして、立ち去った。このようにしてエサウは長子の特権を軽んじた。    

(創世記 25:27-34

 

 

  【こども説教】

 アブラハムとサラ夫婦の子供イサク、その子供のエサウとヤコブ。この2人の兄弟の人生が語られます。

 まず、「長子の特権」には2つの意味が込められています。1つは、最初に生まれた息子として、家や土地など父の財産や権利や、一家の指導者としての責任などを引き継ぐことです。もう1つは、神からの祝福を受けるしるしです。もちろん、「神からの祝福」はただ最初に生まれた息子1人だけではなく、他のすべての子供たちも父さん母さんや、おじいさんおばあさんも皆が、その人と一緒に神からの祝福を受け取りつづけて生きることこそが神さまの願いです。また、「赤いもの、その赤いものを食べさせてくれ」と言い立てたから彼はエドムと呼ばれた、と書いてありました。エドムは、赤いものという意味です。31-33節、「ヤコブは言った、「まずあなたの長子の特権をわたしに売りなさい」。エサウは言った、「わたしは死にそうだ。長子の特権などわたしに何になろう」。ヤコブはまた言った、「まずわたしに誓いなさい」。彼は誓って長子の特権をヤコブに売った」。疲れ果てて、お腹もすいて、弟の作っていたパンとレンズ豆の煮ものをどうしても食べたかった。それで食べ物と引き換えに、エサウは、何よりも一番大切な神からの祝福を手放してしまいました。神さまからいただいた信仰と、神からの祝福。お金やモノや、他のなにかのために、その一番大切なものを、私たちも決して手離してはいけません。

 

 

 【大人のための留意点】

 キリストの十字架の出来事が生じて後、すべての人が、誰彼の区別なくすべての者を「信じる者」としてお召しになる、選びへと召されています。……事実、キリストは十字架上において、われわれの捨てられるべき運命を選びへと変えてくださったのです。キリストを信じる者は誰も失われず、救いに入れられるのです。キリストは、今日、われわれに神の選びを指し示されました。われわれは、神の選びに定められています。事実、キリストは次のごとく仰せになるのです。「わたしは失われた者をたずね、救うために来たのである」(ルカ福音書19:10)。(ヴァルター・リュティ『ヤコブ 創世記連続講解説教集』該当箇所、新教出版社)