9/6 こども説教 使徒行伝19:23-27
『とても困った騒動』
19:23 そのころ、この道について容易ならぬ騒動が起った。24 そのいきさつは、こうである。デメテリオという銀細工人が銀でアルテミス神殿の模型を造って、職人たちに少なからぬ利益を得させていた。25 この男がその職人たちや、同類の仕事をしていた者たちを集めて言った、「諸君、われわれがこの仕事で、金もうけをしていることは、ご承知のとおりだ。26 しかるに、諸君の見聞きしているように、あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた。27 これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」。
(使徒行伝19:23-27)
誰でも、困ったことや苦しいことは次々と起きます。だから、そのとき、どんなふうに助けられたのかをよく覚えておくことがとても大切です。1人の銀細工職人が銀で神殿の模型を造って、自分も職人仲間たちもその模型を売って、山ほどのお金儲けをしていました。その職人が仲間たちに言い出したことが、困った騒動のはじまりです。25節から、「この男がその職人たちや、同類の仕事をしていた者たちを集めて言った、「諸君、われわれがこの仕事で、金もうけをしていることは、ご承知のとおりだ。しかるに、諸君の見聞きしているように、あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた。これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」。主イエスの弟子の一人が、「手で造られたものは神さまではない」と話して、大勢の人々がそれを信じました。神殿の模型造りで大儲けをしていた銀細工職人たちは困りました。このまま放っておけば、神殿も、人々を従わせる大女神さまの強い力や権力も、消えてなくなってしまうかも知れないからです。素敵な銀細工の神殿模型も、だれも買ってくれなくなるかもしれないからです。せっかくのお金儲けが水の泡になっては大変です。