2021年3月28日日曜日

3/28こども説教「次の総督の前での取り調べ」使徒25:1-8

 3/28 こども説教 使徒行伝25:1-8

 『次の総督の前での取り調べ』

 

25:1 さて、フェストは、任地に 着いてから三日の後、カイザリヤからエルサレムに上ったところ、2 祭司長たちやユダヤ人の重立った者たちが、パウロを訴え出て、3 彼をエルサレムに呼び出すよう取り計らっていただきたいと、しきりに願った。彼らは途中で待ち伏せして、彼を殺す考えであった。4 ところがフェストは、……言った、「では、もしあの男に何か不都合なことがあるなら、おまえたちのうちの有力者らが、わたしと一緒に下って行って、訴えるがよかろう」。6 フェストは、彼らのあいだに八日か十日ほど滞在した後、カイザリヤに下って行き、その翌日、裁判の席について、パウロを引き出すように命じた。7 パウロが姿をあらわすと、エルサレムから下ってきたユダヤ人たちが、彼を取りかこみ、彼に対してさまざまの重い罪状を申し立てたが、いずれもその証拠をあげることはできなかった。8 パウロは「わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、なんら罪を犯したことはない」と弁明した。         (使徒行伝25:1-8

                              

 前の総督から次の総督フェストへと、ローマの役人が交代して、なおパウロに対する取り調べがつづきます。7-8節、「パウロが姿をあらわすと、エルサレムから下ってきたユダヤ人たちが、彼を取りかこみ、彼に対してさまざまの重い罪状を申し立てたが、いずれもその証拠をあげることはできなかった。パウロは『わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、なんら罪を犯したことはない』と弁明した」。ユダヤ人たちはパウロに対して思い罪状を申し立てましたが、誰一人もその証拠をあげることができませんでした。パウロ自身も答弁します、「わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザル(=ローマ皇帝)に対しても、なんら罪を犯したことはない」と。しかもパウロはやがて、もうすぐ「ローマ皇帝に訴え出ます」11節)と言い出します。裁判の場所はそうして、エルサレムからカイザリヤへ、さらにとても遠いローマへと変えられていきます。神の国の福音が遠くまで告げ知らされていきます。「あなた方は出ていって、すべての国民を弟子とし、バプテスマを施し、あなたがたに命じておいたすべてのことを教えなさい」(マタイ28:18-20と復活の主イエスから命じられていた通りにです。神さまが、パウロにも私たちにも、神の国の福音を伝えるその同じ一つの働きをさせようとしています。