2/28 こども説教 使徒行伝 23:31-35
『パウロが運ばれてゆく』
23:31 そこで歩兵たちは、命じられたとおりパウロを引き取って、夜の間にアンテパトリスまで連れて行き、32 翌日は、騎兵たちにパウロを護送させることにして、兵営に帰って行った。33 騎兵たちは、カイザリヤに着くと、手紙を総督に手渡し、さらにパウロを彼に引きあわせた。34 総督は手紙を読んでから、パウロに、どの州の者かと尋ね、キリキヤの出だと知って、35
「訴え人たちがきた時に、おまえを調べることにする」と言った。そして、ヘロデの官邸に彼を守っておくように命じた。
(使徒行伝
23:31-35)
救い主イエスを信じるパウロはカイザリヤに送り出され、さらに、もっともっと遠くへも引き回されて行きます。ユダヤの国はローマ帝国の植民地にされていました。つまり、国も土地もみなヨソの国のものにされています。そのローマ帝国から送られてきて、ユダヤの土地と人々を支配している役人が総督です。このときは、ぺリクスという名前の役人が総督の役割を任せられています。ところで私たちは、ローマから来た別の名前の総督を知っています。ポンテオ・ピラトという名前の役人です。ピラトは、救い主イエスを悪い裁判にかけて十字架の刑にして殺した役人でした。今は、このぺリクスという名前の人が総督の仕事についています。ペリクスのいるカイザリヤとエルサレムの都は150キロメートルほど離れていて、上田と軽井沢の間の5倍ほどの長さです。主イエスを信じる者とされたパウロは、ペリクス総督のいるカイザリヤまで兵隊たちに運ばれて行き、そこで取り調べを受けることになります。34-35節、「総督は手紙を読んでから、パウロに、どの州の者かと尋ね、キリキヤの出だと知って、『訴え人たちがきた時に、おまえを調べることにする』と言った。そして、ヘロデの官邸に彼を守っておくように命じた」。外国人の役人や軍隊を用いて、神さまがパウロを引き回しています。パウロに、神の救いの出来事を語らせ、それまで神を知らなかった人たちにも神のことを知らせさせるためにです。神がパウロを使ったように、この私たちをも神さまが使ってくださって、神の救いのご計画を人々に知らせようとしておられます。