2/19 こども説教 ルカ10:21-24
『知恵ある者や賢い者に隠して』
10:21 そのとき、イエスは聖霊に よって喜びあふれて言われた、「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました。父よ、これはまことに、みこころにかなった事でした。22
すべての事は父からわたしに任せられています。そして、子がだれであるかは、父のほか知っている者はありません。また父がだれであるかは、子と、父をあらわそうとして子が選んだ者とのほか、だれも知っている者はいません」。23
それから弟子たちの方に振りむいて、ひそかに言われた、「あなたがたが見ていることを見る目は、さいわいである。24 あなたがたに言っておく。多くの預言者や王たちも、あなたがたの見ていることを見ようとしたが、見ることができず、あなたがたの聞いていることを聞こうとしたが、聞けなかったのである」。 (ルカ福音書 10:21-24)
ケンちゃん。このまえ、72人の弟子たちが喜んで主イエスのところへ帰ってきました。今日は、主イエスご自身が大喜びに喜んでおられます。21節。主イエスは大喜びして天の御父に向かっておっしゃいました。「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました」。これらの事って何でしょう。22節に、ちゃんと書いてありました。父が誰であるか、子が誰であるか。父なる神と、子なる神イエス・キリストがだれで、どういうお方で、どういうことを願ったり考えたり、行なったりなさるのか。私たち人間をその神さまが、どういうふうに取り扱ってくださるのか。どうやって助けてくださるのか、また救われた人々はどういうふうに暮らすことができるのかということ。これらの事は、父なる神と子なる神イエスと、イエスさまが選んで、主イエスを信じるクリスチャンにしてくださった人たちしか知らない(*)。
こういう大事な事を、「知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわした」というところが少し分かりにくいですね。いろいろ知ってるし、自分は賢くて何でも分かっていると自分で思い込んでいる人たちは、その『知ってるし分かっている』という自惚れが自分の目も耳も心もすっかり塞いでしまって、せっかく神さまの救いの秘密を打ち明けられてもさっぱり分からないし、分かりたいという気持ちにもなかなかなれない。残念なことです。別のときに、「小さな子供のようにならなければ神の国に決して入れない」(ルカ18:15,コリント手紙(1)1:18-31参照)とおっしゃったのも、同じことです。
【補足/主イエスによって選ばれたすべてのクリスチャンは、
十分に知る。分かる】
(*)父なる神と子なる神イエス・キリスト、つまり神のことは、神同士しか知らないし、分からないはずでした。けれど、知るし分かる。子なる神イエス・キリストが選んだ者たち(=クリスチャン)が、その格別な秘密をどうして知ったり分かったりできるのか? 主イエスが直々に教えてくださったからです。主イエスから聞いて、教えられるなら、知るべき真理と生命を十分に受け取ることになります(ヨハネ福音書1:18,同14:7,同15:15-17,同20:30-31)。