2/12 こども説教 ルカ10:17-20
『喜べる理由と中身』
10:17 七十二人が喜んで帰ってきて言った、「主よ、あなたの名によっていたしますと、悪霊までがわたしたちに服従します」。18
彼らに言われた、「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。19 わたしはあなたがたに、へびやさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けた。だから、あなたがたに害をおよぼす者はまったく無いであろう。20
しかし、霊があなたがたに服従することを喜ぶな。むしろ、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」。
(ルカ福音書 10:17-20)
主イエスの弟子とされ、主イエスのところから町や村へ、また、それぞれの家や職場やそれぞれの土地へと、主イエスの弟子たちとして送り出されたあの72人が喜んで帰ってきました。クリスチャンであり主イエスの弟子であるという中身は、主イエスを信じているということと、主イエスにだけちゃんと精一杯に聴き従って生きることです。言いつけどおりに従って働いてきたし、主イエスの指図どおりに暮らしたので、だから喜んで帰ってくることもできました。そうではないとき、ガッカリしたりプンプン腹を立てたりして帰ってくるはめになります。弟子たちだけが出かけていっただけじゃなくて、後から主イエスご自身もちゃんと付いて来てくださったので(10:1「(ご自身が)行こうとしておられた町や村へ~先に」)、もちろん困ったことは何もありませんでした。安心材料は主イエスがいっしょにいて守ってくださること、その主は弟子たちを大事におもってくださり、どこの誰にも何にも打ち負かされないほどとても強いということだけです(マタイ28:16-20,,讃美歌461番「主われを愛す。主は強ければ~」)。邪魔をしようとするサタンはボタボタボタボタ地面に落ちるし、ヘビやサソリをうっかり踏んでもケガもしないし、どんな悪さを仕掛けてくる敵にも打ち勝つ権威が、主イエスから弟子たち一人一人に授けられているからです。ただし、主イエスを信じて、その言いつけどおりに従って働くことと、主イエスの指図どおりに暮らすという条件付きの権威です。そうではないと、権威も力もあっという間に消えてなくなります。これがキリスト教会と一人一人のクリスチャンのためのただ一つの安心材料です。なんでもかんでも喜んだり悲しんだりして、いつの間にか福音と救いの中身がすっかり分からなくなってしまわないように、20節、「むしろ、天の御父の膝の上の命の書の名簿に、自分の名前もちゃんと書いてある。そのことをこそ、本気で喜べ」と命じられました。それなら、あなたが主イエスからいただいたその喜びはますます増えて、大きく強く豊かになっていきます(*)。
(*)(ネヘミヤ記8:9-11「主を喜ぶことは、あなたがたの力です」,マタイ6:19-20,同25:23,コリント手紙(1)3:21-23,ルカ15:31-32「すると父は言った、『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものだ。しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから、喜び祝うのはあたりまえである』」)。