2021年6月7日月曜日

6/6こども説教「船旅のはじまり」使徒27:1-5

 6/6 こども説教 使徒行伝27:1-5

 『船旅のはじまり』

 

27:1 さて、わたしたちが、舟でイタリヤに行くことが決まった時、パウロとそのほか数人の囚人とは、近衛隊の百卒長ユリアスに託された。2 そしてわたしたちは、アジヤ沿岸の各所に寄港することになっているアドラミテオの舟に乗り込んで、出帆(しゅっぱん)した。テサロニケのマケドニヤ人アリスタルコも同行した。3 次の日、シドンに入港したが、ユリアスは、パウロを親切に取り扱い、友人をおとずれてかんたいを受けることを、許した。4 それからわたしたちは、ここから船出したが、逆風にあったので、クプロの島かげを航行し、5 キリキヤとパンフリヤの沖を過ぎて、ルキヤのミラに入港した。    (使徒行伝27:1-5) 

 

 さて、パウロが舟でイタリヤのローマに送られることがようやく決まりました。(舟に乗ったことがありますか? すいぶん昔の、今から2000年も前の舟です。吹き付ける風の力と、水をこぐ人間たちの力と、その2つの力でその舟は進みます。ふとんのシーツを何枚も縫い合わせたような大きな布を何枚か柱に広げて張って、それで風を受けます。その風の力で舟が動きます。そして、たくさんの人たちが長いヘラのような棒で海野無図をこいで、その力で進んでいきます)なぜ、ローマ皇帝に訴えて、ローマで裁判を受けるようになったのか。それは、パウロの計画でもなく、他の誰の考えでもなく、ただただ神さまご自身の最初からの計画だったからです。そのことを、あらかじめ神はパウロに知らせておきました。「あなたはエルサレムで私のことを証ししたように、ローマでも証しをしなくてはならない」(使徒23:11参照)と。神の御計画なので、神さまの御心に従ってローマへもどこへでも出かけていきます。神から与えられた大切な役割をぜひ果たしたいと心から願ってもいました。ローマに連れていく責任者の100人隊長は、パウロにとても親切にしてくれて、途中で友人を訪ねたり、歓迎を受けることさえ許してくれました。ただ、船旅はそう順調には進みません。やがて暴風の季節になり、乗っていた舟が嵐のために壊れてしまう大事件も起こります。