6/27 こども説教 使徒行伝 27:21-26
『恐れなくてもよい』
27:21 みんなの者は、長いあいだ食事もしないでいたが、その時、パウロが彼らの中に立って言った、「皆さん、あなたがたが、わたしの忠告を聞きいれて、クレテから出なかったら、このような危害や損失を被らなくてすんだはずであった。22 だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい。舟が失われるだけで、あなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう。23 昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った、24
『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。25 だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている。26 われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」。 (使徒行伝
27:21-26)
自分たちの乗っている船がもうすぐ引っくり返って、今にも皆が溺れて死んでしまいそうです。もし、人間の力や知恵や技術にしか頼ることが出来ないなら、もう、どんな希望も見出すことができない。そこまで追い込まれてしまいました。ですから、人間の力にしか信頼できない人たちは生きる望みを失って、すっかり絶望してしまいました。その彼らにとっては、崖っぷちです。そこで、神を信じる人であるパウロさんは立ち上がって語りはじめました。
22-25節、「だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい。舟が失われるだけで、あなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう。昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った、『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている」。パウロさんは「元気を出しなさい。元気を出しなさい」と皆を励ましています。元気を出しなさいと励ますことができる理由は、彼自身が、御使いをとおして神ご自身から励まされ、神から勇気と力と希望を受け取っているからです。24節、「『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』」。これから果たすべき役割が神から与えられているので、今は自分自身も、いっしょにいる人たちもここで命を失うことはない。だから大丈夫だと知らせています。神が味方であるとは、このことです。