8/9 こども説教 使徒行伝 19:1-7
『救い主イエスを信じさせる洗礼』
19:1 アポロがコリントにいた時、パウロは奥地をとおってエペソにきた。そして、ある弟子たちに出会って、2 彼らに「あなたがたは、信仰にはいった時に、聖霊を受けたのか」と尋ねたところ、「いいえ、聖霊なるものがあることさえ、聞いたことがありません」と答えた。3 「では、だれの名によってバプテスマを受けたのか」と彼がきくと、彼らは「ヨハネの名によるバプテスマを受けました」と答えた。4 そこで、パウロが言った、「ヨハネは悔改めのバプテスマを授けたが、それによって、自分のあとに来るかた、すなわち、イエスを信じるように、人々に勧めたのである」。5 人々はこれを聞いて、主イエスの名によるバプテスマを受けた。6 そして、パウロが彼らの上に手をおくと、聖霊が彼らにくだり、それから彼らは異言を語ったり、預言をしたりし出した。7 その人たちはみんなで十二人ほどであった。 (使徒行伝 19:1-7)
先週、アポロに対して起きた出来事(18:24-26を参照のこと)と、ここである弟子たちに対して起きた出来事とはとても良く似ていて、一組です。アポロという名前の新しい伝道者は、神について知るべきことのほとんどすべてを知っていました。けれど大事な1つのことが欠けていました。この弟子たちもそうです。プリスキラとアクラ夫婦がアポロにその足りなかったことを伝えてあげたように、ここではパウロが彼らに同じことをしてあげました。2-5節、「彼らに「あなたがたは、信仰にはいった時に、聖霊を受けたのか」と尋ねたところ、「いいえ、聖霊なるものがあることさえ、聞いたことがありません」と答えた。「では、だれの名によってバプテスマを受けたのか」と彼がきくと、彼らは「ヨハネの名によるバプテスマを受けました」と答えた。そこで、パウロが言った、「ヨハネは悔改めのバプテスマを授けたが、それによって、自分のあとに来るかた、すなわち、イエスを信じるように、人々に勧めたのである」。人々はこれを聞いて、主イエスの名によるバプテスマを受けた」。洗礼者ヨハネは悔改めのバプテスマを授けました。それによって、自分のあとに来るかた、すなわち、救い主イエスを信じるように人々に勧めた。救い主イエスを信じる信仰です。授けられる聖霊は、そのことのために私たちの体の中で働きつづけてくださいます(*)。今日でも洗礼者ヨハネの洗礼を大切に受け止めながら、「父と子と聖霊の御名によって洗礼が授けられます」。それは、罪のゆるしを得させるために悔い改めを命じる洗礼。救い主イエスを信じさせる洗礼です(使徒2:36-39参照)。
(*)『補足/洗礼』
洗礼者ヨハネが洗礼の秘儀を説明しています。ヨハネとともにすべての伝道者は「水」によって洗礼を授け、やがてそれに加えて救い主イエスご自身が「聖霊と火」によって洗礼を授けてくださると。私たちそれぞれが授けられた洗礼は、この両方の中身です。「水によって」、さらに「聖霊と火によって」十分な洗礼が授けられました。そのとき、「父と子と聖霊の御名によって洗礼を授ける」と告げられました。つまり、父・子・聖霊なる神ご自身がその人に洗礼を授け、聖霊をその人のうちに宿らせてくださいました。その聖霊こそが、主イエスを信じさせ、救いの御業を理解させ、その人を導いて神の御心にかなって生きることをさせつづけます。
⇒ルカ福音書3:16,ローマ手紙6:1-19,同8:1-11,1コリント手紙12:3