2019年11月3日日曜日

11/3こども説教「エジプトからの脱出、荒野の40年、約束の地」使徒13:13-19


 11/3 こども説教 使徒行伝13:13-19
約束の地

13:13 パウロとその一行は、パポスから船出して、パンフリヤのペルガに渡った。ここでヨハネは一行から身を引いて、エルサレムに帰ってしまった。14 しかしふたりは、ペルガからさらに進んで、ピシデヤのアンテオケに行き、安息日に会堂にはいって席に着いた。15 律法と預言書の朗読があったのち、会堂司たちが彼らのところに人をつかわして、「兄弟たちよ、もしあなたがたのうち、どなたか、この人々に何か奨励の言葉がありましたら、どうぞお話し下さい」と言わせた。16 そこでパウロが立ちあがり、手を振りながら言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を敬うかたがたよ、お聞き下さい。17 この民イスラエルの神は、わたしたちの先祖を選び、エジプトの地に滞在中、この民を大いなるものとし、み腕を高くさし上げて、彼らをその地から導き出された。18 そして約四十年にわたって、荒野で彼らをはぐくみ、19 カナンの地では七つの異民族を打ち滅ぼし、その地を彼らに譲り与えられた」。(使徒行伝13:13-19 

 例えば、お父さんお母さんは自分の大切な子供が小学校に通うずっと前から、いろんなことを心を込めて子供たちに教えてあげます。ハシの持ち方とか。手づかみでいきなり食べ始めたり、肘をついて食べたりすると、「いいえ、ダメですよ」と。こうやってこうやってと。道路の正しく安全な渡り方とか。おはよう。いただきます。ありがとう。ただいまと挨拶することとか。誰かを困らせたり、いじめちゃいけないとか。とても大切なことは、その子が本当によく分かるまで、何回も何回も繰り返し教えつづけます。
 安息日に会堂で聖書が読まれ、主イエスの弟子パウロが語り始めました。もちろん読まれた聖書の中身をです。神さまはどんな神で、何をしてくださったのか、この神を信じて先祖と私たちはどのように晴れ晴れとして生きて死ぬことができるのかということを。それは長い長い説教になりましたから、何回かに分けて読み味わっていきましょう(使徒13:13-43。アブラハムに知らされていた神さまからの約束のとおりに、神を信じる人たちはエジプトの地で400年の間、奴隷にされ(創世記15:13-16参照)、苦しめられつづけました。そこから神さまが人々を連れ出してくださいました。荒れ野を40年間さまよって旅をしました。やがて約束の土地カナンに辿り着いて、そこに住まわせていただきました。神さまが、それらすべてを計画し、その計画通りに彼らを持ち運んでくださいました。長い長い旅の目的が、ずいぶん前に、モーセによって説き明かされました。「それで主はあなたを苦しめ、あなたを飢えさせ、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナをもって、あなたを養われた。人はパンだけでは生きず、人は主の口から出るすべてのことばによって生きることをあなたに知らせるためであった。この四十年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。あなたはまた人がその子を訓練するように、あなたの神、主もあなたを訓練されることを心にとめなければならない」(申命記8:3-5)と。それらの日々は、神さまを信じて、よく信頼して、神にこそ聞き従って生きるための訓練の時間でした。同じ訓練が私たちのためにも続いています。今日も明日も、毎日毎日つづきます。