6/3 こども説教 ルカ22:21-27
『身を屈めて仕え合いなさい』
22:21 しかし、そこに、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に食卓に手を置いている。22 人の子は定められたとおりに、去って行く。しかし人の子を裏切るその人は、わざわいである」。23 弟子たちは、自分たちのうちだれが、そんな事をしようとしているのだろうと、互に論じはじめた。24 それから、自分たちの中でだれがいちばん偉いだろうかと言って、争論が彼らの間に、起った。25 そこでイエスが言われた、「異邦の王たちはその民の上に君臨し、また、権力をふるっている者たちは恩人と呼ばれる。26 しかし、あなたがたは、そうであってはならない。かえって、あなたがたの中でいちばん偉い人はいちばん若い者のように、指導する人は仕える者のようになるべきである。27 食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている。 （ルカ福音書
22:21-27）
最初の聖晩餐のとても大切なパンと杯を受け取りながら、けれど弟子たちは気が散って気が散って、あまりに上の空です。「自分たちの中で誰が主イエスを裏切るだろう」と言い合うことと、「誰がいちばん偉いだろうか」と見比べ合うのと、二つの中身は同じです。自分自身とまわりの人間のことばかり思い煩いつづけて、救い主イエスが仰ったことも神の国のことも少しも考える暇がありません。なんということでしょう。25-27節、「そこでイエスが言われた、『異邦の王たちはその民の上に君臨し、また、権力をふるっている者たちは恩人と呼ばれる。しかし、あなたがたは、そうであってはならない。かえって、あなたがたの中でいちばん偉い人はいちばん若い者のように、指導する人は仕える者のようになるべきである。食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている』」。なにしろ、いちばん偉いご主人さまである救い主イエスがこうして手本を示しておられます。しかも直々に厳しく命じられています。このご主人さまに従う召し使いである私たちは、偉そうに威張ることも、ご立派なふりも格式高いふりも、二度と決してできなくなりました。神にだけ仕え、神さまにこそ信頼し、神さまに聴き従って生きる私たちです。しかもだからこそ、身も心も低く屈めて互いに仕え合う召し使い同士です。それでようやく、まるで生まれて初めてのようにして、誰と一緒のときにも、どこで何をしていても、何もしていなくたって、晴れ晴れ清々としています。
【補足／神に仕えること】
問い あなたは神からの救いとともに、ほかからの救いも望みますか。
答え いいえ。神にだけ救いを願い、神にだけ仕えます。
⇒ マタイ福音書 4:8-10，申命記6:13，使徒4:10-12，同4:19-20「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが正しいかどうか判断してもらいたい」
（当教会，こども交読文から）。
