6/17 こども説教 ルカ22:35-38
『しかし今は、財布も剣も持て』
22:35 そして彼らに言われた、「わたしが財布も袋もくつも持たせずにあなたがたをつかわしたとき、何かこまったことがあったか」。彼らは、「いいえ、何もありませんでした」と答えた。36 そこで言われた、「しかし今は、財布のあるものは、それを持って行け。袋も同様に持って行け。また、つるぎのない者は、自分の上着を売って、それを買うがよい。37 あなたがたに言うが、『彼は罪人のひとりに数えられた』としるしてあることは、わたしの身に成しとげられねばならない。そうだ、わたしに係わることは成就している」。38 弟子たちが言った、「主よ、ごらんなさい、ここにつるぎが二振りございます」。イエスは言われた、「それでよい」。 (ルカ福音書 22:35-38)
35節。「わたしが財布も袋もくつも持たせずにあなたがたをつかわしたとき、何かこまったことがあったか」と、主イエスはまず弟子たちに大切なことを思い出させました。二人ずつひと組にして町や村へと送り出した時のことです。弟子たちは、「いいえ、何もありませんでした」と答えました。このことが一番大事です。そして36-37節。「しかし今は、財布のあるものは、それを持って行け。袋も同様に持って行け。また、つるぎのない者は、自分の上着を売って、それを買うがよい。あなたがたに言うが、『彼は罪人のひとりに数えられた』としるしてあることは、わたしの身に成しとげられねばならない。そうだ、わたしに係わることは成就している」。しかし今はというのは、主イエスが十字架につけられて殺され、葬られている間のことです。ほんの数日間だけの期間限定です。その間だけは、主イエスは弟子たちを助けてあげることができません。三日目に墓からよみがえった後では、この世界の終わりまで、世界の救いが成し遂げられた後でももちろん、主イエスは主イエスに従って生きる私たち弟子を、ずっと、いつでもどこででも何度でも助けつづけることができます。だから町や村へと二人ずつひと組にして町や村へと送り出された時とまったく同じに、私たちはどこへでも手ぶらで安心して出かけてゆくことができます。どこで何をしていても、私たちには困ることなど何一つありえませんから。このことを、よくよく覚えておきましょう。やがて復活の主イエスはさらに念を押して、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。それゆえに、あなたがたは行って」(マタイ28:18-19,ルカ10:17-20,ヨハネ14:12-14,同15:7-8,同15:16,ローマ8:31-39を参照)と指図と約束をなさいました。もちろん、困ることなど何一つありません。あなたも私も、これまでも今もこれからも、ず~っと、なにしろ主イエスにこそ聴き従って生きる弟子なので。