2018年2月26日月曜日

2/25こども説教「良いしもべと悪いしもべ」ルカ19:11-27

 2/25 こども説教 ルカ19:11-27
 『良いしもべと悪いしもべ』

19:11 人々がこれらの言葉を聞いているときに、イエスはなお一つの譬をお話しになった。それはエルサレムに近づいてこられたし、また人々が神の国はたちまち現れると思っていたためである。12 それで言われた、「ある身分の高い人が、王位を受けて帰ってくるために遠い所へ旅立つことになった。13 そこで十人の僕を呼び十ミナを渡して言った、『わたしが帰って来るまで、これで商売をしなさい』。・・・・・・16 最初の者が進み出て言った、『ご主人様、あなたの一ミナで十ミナをもうけました』。17 主人は言った、『よい僕よ、うまくやった。あなたは小さい事に忠実であったから、十の町を支配させる』。18 次の者がきて言った、『ご主人様、あなたの一ミナで五ミナをつくりました』。19 そこでこの者にも、『では、あなたは五つの町のかしらになれ』と言った。20 それから、もうひとりの者がきて言った、『ご主人様、さあ、ここにあなたの一ミナがあります。わたしはそれをふくさに包んで、しまっておきました。21 あなたはきびしい方で、おあずけにならなかったものを取りたて、おまきにならなかったものを刈る人なので、おそろしかったのです』。           (ルカ福音書 19:11-27

  ケンちゃん、ケンちゃん。「神の国」とは、神が王さまとして力を発揮し、支配なさるところです。この私たち自身も他のすべてのものたちも、皆一人残らず神のご支配のもとに据え置かれていることを心得ておきましょう。さて、たとえ話です。「王になろうとしている身分の高い人」は神さまのこと、「その財産を預けられたしもべたち」は私たちのことです。良いしもべと悪いしもべがいます。商売が上手か下手か、仕事がよくできる達者な賢い働き者かどうか、その財産で儲けたか損をしたかなどと問われているわけではありません。うまくやったから良いしもべだなどと誉められたわけでもありません。主人の財産を布に包んでしまっておいたしもべが、なぜ、悪いしもべだと叱られたのか? そのしもべは、実は、とても悲しくて可哀想なしもべでした。自分が仕えている主人がどんな主人なのかを、ちっとも知らなかったのです。知らないどころか、誰かに騙されて、根も葉もないデタラメをうっかり信じさせられていました。ほら、21節、「あなたはきびしい方で、おあずけにならなかったものを取りたて、おまきにならなかったものを刈る人なので、おそろしかったのです」。なんと惨めで悲しくて、可哀想なことでしょう。他にも、可哀想で愚かで淋しいしもべたちが大勢いるかも知れません。ところであなたは、どんな主人に、どんな気持ちで仕えているんですか?  まさか、あなたの主人は厳しくて恐ろしい極悪非道の主人じゃないでしょうね。もしそうなら、間に合ううちにその主人とキッパリ手を切ったらいいのに。良い主人に仕えているしもべは、とても幸せで安心です。欲ばりで悪い主人に仕えているしもべたちは、このように、とても不幸せで心細いのです。