2022年7月18日月曜日

7/17こども説教「いのちの言葉を堅く持って」ピリピ2:14-15

7/17 こども説教 ピリピ手紙 2:14-15

 『いのちの言葉を堅く持って』

 

2:14 すべてのことを、つぶやかず疑わないでしなさい。15 それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり、曲った邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである。あなたがたは、いのちの言葉を堅く持って、彼らの間で星のようにこの世に輝いている。   (ピリピ手紙 2:14-15

 

 

  【こども説教】

 まず14節で、「すべてのことを、つぶやかず疑わないでしなさい」と語りかけられています。聖書の中で一番多くつぶやいたり、疑ったりしつづけた人々は、やはり奴隷にされていたエジプトの国から連れ出された神の民イスラエルの人々です。彼らは、モーセやアロンに対してつぶやきながら、同時に、むしろ神ご自身に向かってつぶやき、不平不満を言い立て、神に背きつづけました。そのおかげで、荒野を40年間もさまよいました。新約聖書の時代にもあの彼らのことが思い起こされつづけます。「これらの出来事は、わたしたちに対する警告であって、彼らが悪をむさぼったように、わたしたちも悪をむさぼることのないためなのである。……ある者たちがつぶやいたように、つぶやいてはならない。つぶやいた者は、「死の使」に滅ぼされた。これらの事が彼らに起ったのは、他に対する警告としてであって、それが書かれたのは、世の終りに臨んでいるわたしたちに対する訓戒のためである」(1コリント手紙10:6-1115節で、「あなたがたはいのちの言葉を堅く持って」いなさい、と励まされます。神さまに信頼し、神にこそ感謝して生きるためには、聖書の言葉によく聞き従い、救い主イエスの言葉を心に留め、そこにあるいのちを受け取りつづける必要があります。聖書の中にいのちがあり、それは救い主イエスについて証しをします。その言葉こそが、私たちを神さまの憐れみのもとに留めてくれるからです(ヨハネ福音書5:38-40,20:31参照)

 

 

 【大人のための留意点】

 わたしたちは、物が足りなくなったり、精神的に弱ったりすると、すぐ動揺したり、迷ったりするのではないでしょうか。わたしたちは、いつも、そんなに弱いのです。ただ「つぶやき」や「疑い」は、その中で「求め」、「祈り」、「門を叩く」こととは違います。「戦う」ことでもありません。戦ったり、求めたりすることは大切なことです。たとい弱さの中でも、門を叩く人には道が開かれるでしょう。けれども、つぶやきや疑いからは、何も生まれてきません。迷い、困り、足りなくなったら、一番近い解決者・まことの与え主である神さまのところにゆきましょう。それは、わたしたちの中に働いて、実現させてくださる神さまだからです。

 「(あなたがたが)星のようにこの世に輝く」;わたしたちは太陽の光を反射して光るのです。あたりが冷たければ冷たいほど、暗ければ暗いほど、その光は、道行く旅人を導くのです。私たちは太陽のように自分から光を出すことはできなくても、イエスさまの光を反射することは、できるはずです(『喜びの手紙 ~ピリピ人への手紙による信仰入門~』蓮見和男、新教出版社 1979年,該当箇所)