7/18 こども説教 使徒行伝27:39-44
『皆が上陸して救われた』
27:39 夜が明けて、どこの土地かよくわからなかったが、砂浜のある入江が見えたので、できれば、それに舟を乗り入れようということになった。40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進んだ。41 ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた。42 兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、43 百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、44 その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた。こうして、全部の者が上陸して救われたのであった。 (使徒行伝27:39-14)
41節;「へさき」=舟の前の先端。
「とも」=舟の後ろの端。
夜が明けて、砂浜のある入江が見えました。そこに舩を乗り入れようとして、けれど途中で浅瀬に乗り上げて動けなくなり、舟のうしろのほうも壊れて、もうすぐ舟は沈んでしまいそうです。困りました。兵隊たちは、囚人たちを逃がしてしまうくらいなら殺してしまおうと考えました。そういえば少し前の16章で、子の兵隊たちとよく似た苦しい立場に牢獄の1人の看守が追い込まれました。牢獄の囚人たちが皆で逃げてしまったと勘違いした看守が自殺しようとしたのです。つまり、囚人を閉じ込めて逃がさないようにしておく務めは、とても重くて、責任重大だからです。しかも、パウロの信じる神のおかげでここまで生き延びてきたことも、兵隊たちはすっかり忘れてしまっています。けれど、まだ神のこともよく知らず、神をはっきりとは信じてもいない人たちがほとんどですから、それは仕方のないことです。42-44節、「兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた。こうして、全部の者が上陸して救われたのであった」。神さまが百卒長の心を動かし、パウロたちをぜひ助けたいと思わせてくださいました。こうして神の約束どおりに、皆が陸に上がって命拾いできました。