4/11 こども説教 使徒行伝25:13-22
『その言い分を聞いてみたい』
25:13 数日たった後、アグリッパ王とベルニケとが、フェストに敬意を表するため、カイザリヤにきた。14 ふたりは、そこに何日間も滞在していたので、フェストは、パウロのことを王に話して言った、「……18 訴えた者たちは立ち上がったが、わたしが推測していたような悪事は、彼について何一つ申し立てはしなかった。19 ただ、彼と争い合っているのは、彼ら自身の宗教に関し、また、死んでしまったのに生きているとパウロが主張しているイエスなる者に関する問題に過ぎない。20 これらの問題を、どう取り扱ってよいかわからなかったので、わたしは彼に、『エルサレムに行って、これらの問題について、そこでさばいてもらいたくはないか』と尋ねてみた。21 ところがパウロは、皇帝の判決を受ける時まで、このまま自分をとどめておいてほしいと言うので、カイザルに彼を送りとどける時までとどめておくようにと、命じておいた」。22 そこで、アグリッパがフェストに「わたしも、その人の言い分を聞いて見たい」と言ったので、フェストは、「では、あす彼から聞きとるようにしてあげよう」と答えた。 (使徒行伝25:13-22)
ユダヤの国全体は、ローマ帝国の植民地にされ、ローマから送られてきた役人(=総督。そうとく)の力と責任のもとに支配されています。「植民地」というのは、土地も人も財産もみなローマ帝国のものにされているということです。「総督」はローマ皇帝の下で働く役人たちの一人です。そしてユダヤの国はいくつかの地域に分けられて、地域ごとに形ばかりのユダヤ人の王が立てられています。訪ねてきたアグリッパも、そういう形ばかりの王の1人です。いっしょについてきたベルニケはアグリッパ王の奥さんです。新しく総督になったばかりのフェストに、アグリッパ王とその妻ベルニケは挨拶をしにきました。そこでローマ帝国の役人フェストは、裁判に訴えられているパウロのことを2人に話してやりました。18-21節、「訴えた者たちは立ち上がったが、わたしが推測していたような悪事は、彼について何一つ申し立てはしなかった。ただ、彼と争い合っているのは、彼ら自身の宗教に関し、また、死んでしまったのに生きているとパウロが主張しているイエスなる者に関する問題に過ぎない。……ところがパウロは、皇帝の判決を受ける時まで、このまま自分をとどめておいてほしいと言うので、カイザルに彼を送りとどける時までとどめておくようにと、命じておいた」。アグリッパ王は「わたしも、その人の言い分を聞いて見たい」と総督に申し出ました。神の国の福音について。そして何よりも、死んでしまったのに生きているとパウロが主張しているイエスについてです。