2/23 こども説教 使徒行伝15:36-41
『はげしく言い争って』
15:36 幾日かの後、パウロはバルナバに言った、「さあ、前に主の言葉を伝えたすべての町々にいる兄弟たちを、また訪問して、みんながどうしているかを見てこようではないか」。37 そこで、バルナバはマルコというヨハネも一緒に連れて行くつもりでいた。38 しかし、パウロは、前にパンフリヤで一行から離れて、働きを共にしなかったような者は、連れて行かないがよいと考えた。39 こうして激論が起り、その結果ふたりは互に別れ別れになり、バルナバはマルコを連れてクプロに渡って行き、40 パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発した。41 そしてパウロは、シリヤ、キリキヤの地方をとおって、諸教会を力づけた。 (使徒行伝15:36-41)
主イエスの弟子たちの働きによって、すでにたくさんの町や村に福音の種がまかれ、芽を出し、育っていこうとしていました。それで36節、「さあ、前に主の言葉を伝えたすべての町々にいる兄弟たちを、また訪問して、みんながどうしているかを見てこようではないか」と弟子たちは相談しました。そのように、神の畑は心を配って耕しつづけ、水を撒いたり、肥料をあたえたり、雑草をむしったりして世話をしつづけねばなりません。けれど、そこで、マルコ(使徒13:13参照)という若い仲間を連れていくかどうかで、激しい言い争いになり、パウロとバルナバは二手に分かれて出かけてゆくことになりました。
その人を連れていくか行かないか、両方ともに正しい理由があり、両方ともに筋が通った理屈をもっていました。けれど激しい言い争いになって、そのまま二手に分かれてしまったのはとても残念でした。互いによく話し合うのは大切ですが、そのあまりに激しく言い争ってしまうのは危ないことです。悪魔がそこにつけこんできて、私たちを神に背く罪へと誘い出そうとするからです。しかも、大きな苦労や難しい問題をいくつもいくつも彼らは一緒に乗り越え、心を合わせ、一つ思いになって働いてきたからです。互いを信頼して、相手を重んじて、互いに喜び感謝し合って、ずいぶん長くいっしょに働いてきたからです。それは夫婦も同じことです。親子も友だち同士も、仕事の仲間どうしも同じことです。