2020年1月6日月曜日

1/5こども説教「神に立ち帰りなさい」使徒14:8-18


 1/5 こども説教 使徒行伝14:8-18
 『神に立ち帰りなさい』

14:8 ところが、ルステラに足の きかない人が、すわっていた。彼は生れながらの足なえで、歩いた経験が全くなかった。9 この人がパウロの語るのを聞いていたが、パウロは彼をじっと見て、いやされるほどの信仰が彼にあるのを認め、10 大声で「自分の足で、まっすぐに立ちなさい」と言った。すると彼は踊り上がって歩き出した。11 群衆はパウロのしたことを見て、声を張りあげ、ルカオニヤの地方語で、「神々が人間の姿をとって、わたしたちのところにお下りになったのだ」と叫んだ。……14 ふたりの使徒バルナバとパウロとは、これを聞いて自分の上着を引き裂き(注)、群衆の中に飛び込んで行き、叫んで15 言った、「皆さん、なぜこんな事をするのか。わたしたちとても、あなたがたと同じような人間である。そして、あなたがたがこのような愚にもつかぬものを捨てて、天と地と海と、その中のすべてのものをお造りになった生ける神に立ち帰るようにと、福音を説いているものである」。 (使徒行伝14:8-18

足が不自由で歩くことのできない人が座っていました。主イエスの弟子の一人が「自分の足でまっすぐに立ちなさい」と言うと、歩けないはずのその人は立って、ピョンピョン躍り上がったり、歩いたりしはじめました。それを見た人々は、声を張り上げ、主イエスの弟子たちのことを「神々が人間の姿をとって、わたしたちのところにお下りになったのだ」と叫びました。そんなことができるのだから、その人たちは神が姿を変えて現れたのだろうと思ったのです。他の神々をあがめる神社の祭司までやってきて、彼らに犠牲をささげて拝んだり、ひれ伏したり、崇めたりしはじめました。「神ではないものや人間を崇めたり、ひれ伏したり拝んだりして、ほかのどんなものでも神さま扱いしてはいけない。それはとても悪いことだ」とはっきり教えられている弟子たちですから、とても困りました。15節。弟子たちは語りかけました、「皆さん、なぜこんな事をするのか。わたしたちとても、あなたがたと同じような人間である。そして、あなたがたがこのような愚にもつかぬものを捨てて、天と地と海と、その中のすべてのものをお造りになった生ける神に立ち帰るようにと、福音を説いているものである」と。
ひれ伏したり拝んだりしてよい相手は、ただ神さまだけです。「聖書によって知らされているこの神のほか、どんなものも神としてはいけない。神ではないどんなものにもひれ伏してはいけないし、言いなりにされて従ってはいけない、仕えてはいけない」(出エジプト記20:1-6参照)と神さまが、先祖と私たちに厳しく命令なさったからです。


      【補足/自分の衣服を引き裂く】
       14節。自分が着ている衣服を引き裂くのは、とくに旧約聖書中でよく知られた象徴行為で、その心は、衣服を引き裂くように自分自身の心臓を引き裂くほどの悲しみと嘆きの表現です。それゆえ悔い改めの祈りであり、神に向かうお詫びと嘆きです。「あなたを侮り、本当に悪いことをしており、申し訳ありません」と神さまに向かって悔いています。その通り。もし、「ただの人間に過ぎないものを崇めたり拝んだりする悪行」をそのまま放置するなら、神を侮る冒涜の共犯者に成り下がってしまうからです。