9/22 こども説教 使徒行伝12:1-5
『苦しめられる』
12:1 そのころ、ヘロデ王は教会 のある者たちに圧迫の手をのばし、 2 ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。3 そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、さらにペテロをも捕えにかかった。それは除酵祭の時のことであった。4 ヘロデはペテロを捕えて獄に投じ、四人一組の兵卒四組に引き渡して、見張りをさせておいた。過越の祭のあとで、彼を民衆の前に引き出すつもりであったのである。5 こうして、ペテロは獄に入れられていた。教会では、彼のために熱心な祈が神にささげられた。 (使徒行伝12:1-5)
心の優しい良い王さまもいるし、とても悪いことをする悪い王さまもいるんだよ。悪い王さまが目の前にいて、自分や他の人たちにひどいことをするとき、自分はどうしたらいいだろう?
ヘロデ王は洗礼者ヨハネを殺し、救い主イエスを死刑にする裁判にも手を貸しました。さらに主イエスの弟子であるヨハネの兄弟ヤコブを殺し、ペテロをも殺そうとして牢獄に閉じ込めました。しかもその理由は、「ただ大勢の人に気に入られたいから、好かれたいから」というだけのつまらない、とても恥ずかしい理由で(3節で「ユダヤ人たちの意にかなったのを見て」、4節で、「彼を民衆の前に引き出すつもりで」とありますね)。そういう悪い王は昔も今も、これからもたくさんい続けます。私たちにも、そういう苦しいことや辛いことや嫌なことは次々と起こります。もし、神さまが救いの手を伸ばしてペテロや私たちを守ってくださらなかったら、助け出してくださらなかったとしたら、ペテロもこの私たちもまた! 殺されてしまうほかありません。けれど、もちろん神さまこそが生きて働いておられます。だからこそ教会の中ではクリスチャンたちの祈りの戦いがつづいています。「神さま、助けてください。けれど私たちの願い通り、思い通りではなく、ただただ神さまの御心にかなうことが成し遂げられますように」と。この私たちも、苦しいことや辛いこと嫌なことがたくさん起こる只中で、同じ様に、神さまに助けられ、守られつづけて生きることができます。心安らかに、晴れ晴れとしてです。