3/24 こども説教 使徒行伝7:9-16
『エジプトへ』 (ステパノの証言③)
7:9 族長たちは、ヨセフをねたんで、エジプトに売りとばした。しかし、神は彼と共にいまして、10 あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王パロの前で恵みを与え、知恵をあらわさせた。そこで、パロは彼を宰相の任につかせ、エジプトならびに王家全体の支配に当らせた。11 時に、エジプトとカナンとの全土にわたって、ききんが起り、大きな苦難が襲ってきて、わたしたちの先祖たちは、食物が得られなくなった。12 ヤコブは、エジプトには食糧があると聞いて、初めに先祖たちをつかわしたが、13 二回目の時に、ヨセフが兄弟たちに、自分の身の上を打ち明けたので、彼の親族関係がパロに知れてきた。14 ヨセフは使をやって、父ヤコブと七十五人にのぼる親族一同とを招いた。15 こうして、ヤコブはエジプトに下り、彼自身も先祖たちもそこで死に、16 それから彼らは、シケムに移されて、かねてアブラハムがいくらかの金を出してこの地のハモルの子らから買っておいた墓に、葬られた。
(使徒行伝7:9-16)
主イエスの弟子として新しく立てられたステパノが議会で証言しつづけています。それは救いの歴史と、やがて救い主イエスが成し遂げた救いの御業についてです。
神さまからの祝福の約束を信じて旅立ったアブラハムとサラの子はイサク、イサクの子はヤコブ、ヤコブには12人の息子があって、その下から2番目がヨセフ。一番下の弟はベニヤミン。さて兄さんたちはヨセフをねたんで、エジプトに売りとばしました。けれど神さまがヨセフと一緒にいて助けてくださったので、ヨセフはエジプトの国全部を治める大臣にされました。大きな飢饉が世界中を襲って、食べるものがなくなった兄弟たちと父さんはエジプトに引っ越して、ヨセフと一緒に暮らすことになりました。ヨセフは兄さんたちに言いました、「兄さんたちは私に対して悪いことをたくらみましたが、神はそれを良いものに変えて、多くの人々の命を救おうとしました。だから私が仕返しするだろうなどと恐れなくてもいいし、他の誰のことも恐れなくてもいいんですよ。やがて私は死にますが、それでも何の不都合もなく、何の恐れも心配もいりません。神さまが必ずあなたがたを見守って、養いつづけてくださいますから」(創世記50:19-25)。しかも神さまが初めから決めておられたとおりに、「エジプトで四百年のあいだ、奴隷にされ」(使徒7:6,創世記15:13)、その後、神さまが可哀想に思ってくださり救われて、幸せになります。助け出されたことをよくよく覚えつづけて、だから神に感謝し、信頼し、よくよく聴き従って生きるようにと。それこそが神を信じて生きる人たちの大きな心構えになるように。もし、そうなったら、とても素敵です。だって、次々と困ったことや心細い恐ろしいことが起こっても大丈夫で、いつも嬉しい気持ちで安心していられるようにされるからです。