3/12 こども説教 ルカ11:1-2
『どう祈るか?』
+上田駅前アピール『♪青くなって尻込みなさい』(3/11)
11:1 また、イエスはある所で祈っておられたが、それが終ったとき、弟子のひとりが言った、「主よ、ヨハネがその弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈ることを教えてください」。2
そこで彼らに言われた、「祈るときには、こう言いなさい、『父よ、御名があがめられますように。御国がきますように。 (ルカ福音書
11:1-2)
ケンちゃん。もう自分でお祈りができるようになったんでしょ。お祈りすることを、ケンちゃんは誰から教えてもらったかな。お母さんかな、それともお姉ちゃんたちからかな。主イエスの弟子たちは、もちろん、イエスさまから祈りを教えてもらいました。何を、どういうふうに祈るか。いいえ! その前に、祈りを聞いてかなえてくださる神さまがどういう神さまなのか。どういう神さまをどんなふうに信じているのか。それが、一番大事なことです。そうやって、あのときに教えてもらったのが、いつも私たちが祈っている『主の祈り』です。
『父よ、御名があがめられますように。御国が来ますように』。なによりまず、神さまに向かって『父よ』と呼びかけています。おかしいですね。だって、神さまは神さまでしょ。私たち人間は人間にすぎません。神は神、人間はどこまで行っても人間にすぎません。血がつながっているわけでもなく、親子でも親戚でもない。それまでは誰も、神さまに向かって『父よ』なんて呼びかけませんでした。けれど、この時から神さまを『父よ』と呼んで、その父から『私の子供たちよ』と呼んでいただける、いままでになかったまったく新しい関係がはじまりました。「『父よ』と呼んでいいんですよ。神さまがあなたがたの本当のお父さんになってくださいましたから」と主イエスから教えられたこの時から、神さまにすっかり信頼して生きる生き方が始まりました。ものすごく心強くて、何が起きても平気。とても安心です。
【補足/親に対する小さな子供の信頼】
(*)ゲッセマネの園で、十字架前夜に、救い主イエスは小さな子供の心になって御父に願い求めていました、「アバ父よ」(マルコ14:36)と。「アバ」とは、2~3才くらいの小さな子供が「父ちゃん。おっとう」と呼びかける幼児語です。そういう信頼。安心して何の遠慮も恐れもなく、愛し受け入れてくれている父親母親に、小さい子供の心で呼びかけています。それを受け止めて、ローマ手紙8:14-15「すべて神の御霊に導かれている者は、すなわち、神の子である。あなたがたは再び恐れをいだかせる奴隷の霊を受けたのではなく、子たる身分を授ける霊を受けたのである。その霊によって、わたしたちは『アバ、父よ』と呼ぶのである」と。天の御父へのそういう信頼を、私たちも贈り与えていただけます。それが、神からの約束です。
上田駅前アピール (2017/3/11)
『♪青くなって尻込みなさい』
大手町一丁目の、上田高校に登っていく途中にある日本キリスト教会上田教会の牧師、金田です。もう6年もたっちゃったんですね。あのとき斉藤和義が替え歌で語りかけたように、この国の政府が語ることの多くは嘘だったからです。しかもこの国の国民の大多数があまりに無責任な嘘八百が大好きな人々に成り下がっていこうとしています。原発事故はちっとも収束していないし、収束するというはっきりした見込みもメドもない。避難している人たち、避難できずに無理にも連れ戻されようとしている父さん母さん子供たち。原発施設で安く使い捨てられつづける下請けの下請けの下請けの労働者たち。沖縄の人々。無駄に人を殺したり殺されたりするため、これからも海外の紛争地域・戦闘地域に送り出されつづける自衛隊員たちとその家族のこと。駅前でこうやって語ってきた中身の一つ一つがボクを責め立て、苦しくて、心が壊れそうになりました。それで、駅前でのマイク活動を無期限休止にしました。だから今は本当は病気療養中みたいなもンです。それなのに悪い友達に騙されて、無理矢理ここに連れて来られました。しょうがないんで少しだけ喋ります――
♪ 青く~なって しりごみなさい。にげなさい かくれなさい。
命はひとつ 人生は1回 だから 命をすてないようにネ
安心安全、明るい未来。保証金もガッポリなどと言われるとネ
すべての原発とそこに住む地元のおじいちゃんおばあちゃん、父さん母さん、子供たち孫たちのことです。原発施設で安く使い捨てられ
つづける下請けの下請けの下請けの労働者たちのことです。
♪ 御国は俺達 死んだとて ずっと後まで 残りますヨネ
見舞金9000万円と危険手当でお茶を濁されて終るだけ
命の 部品交換は ありませんヨ
青くなって しりごみなさい。にげなさい かくれなさい
南スーダンからの自衛隊の撤収を政府は昨日3月10日に決めました。けれど少しも安心などできません。「治安がどんどん悪化する一方で日常的に戦闘行為がなされているから、だから」ではなく! 一定の成果をあげて一段落ついたから引き上げるだけだ、治安悪化と撤収とは何の関係もない、というのですから。すると、危ない紛争地域は世界中に他にいくらでもあって、これからも自衛隊員たちをどんどん何百人も送り出して戦争行為に参加させつづけるつもりだからです。歩みを振り返って反省することのできない国は、日本もアメリカも他のどの国も人々も、同じ過ちをいつまでもどこまでも繰り返しつづけます。無駄に使い捨てられようとする自衛隊員一人一人に、私たちと同じくかけがえのない家族と人生があるからです。犬死させられる自衛隊員の中に、自分たちの息子や娘や孫たちが入っていなければ、この私たちはそれで安心して高みの見物をしてていいんですか。家族も親戚も親しい友達の中の誰も『出稼ぎの戦争』に送り込まれなければ、それでいいんですか。自分たちとは関係ない他人事ですか。いいえ。子供や孫にも、後から来る新しい世代に対しても申し訳が立ちません。お詫びのしようもありません。
♪ 死んで 神様に なるはずもない。
生きてバカだと いわれましょうヨネ
嘘八百の でまかせ並べられても その命を すてないようにネ
青くなって しりごみなさい。にげなさい かくれなさい
黄色くなって しりごみなさい。にげなさい かくれなさい
真っ白くなって しりごみなさい。にげなさい かくれな~さい。 (加川良『教訓Ⅰ』の替え歌)
(*)斉藤和義 『ずっと嘘だった♫』
You Tube で、なんと6年たった今でも視聴可能。うわおっ。
びっくりです、彼は今も少しも変わっていない。斉藤~っ。
♪ この国を歩けば 原発が54基。
教科書もCMも言ってたよ「安全です」
俺たちを騙して 言い訳は「想定外」
なつかしいあの頃 くすぐったい黒い雨
ずっと嘘だったんだぜ
やっぱバレてしまったな
本当 嘘だったんだぜ
原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ
ホウレン草喰いてえなあ
本当 嘘だったんだぜ
気づいてたろう この事態
風に舞う放射能は もう止められない。
何人が被爆すれば気がついてくれるの この国の政府。
この町を離れて うまい水みつけたかい?
教えてよ。やっぱいいや
もうどこにも逃げ場はない。
ずっとクソだったんだぜ。
T電もK電も、S電もH電も
もう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ
それでも続けるつもりだ
本当 クソだったんだぜ。
何かがしたいこの気持ち、
ずっと嘘だったんだぜ、本当 クソだったんだぜェ。