2022年4月11日月曜日

4/10こども説教「パロが見た夢」創世記41:25-36

 4/10 こども説教 創世記41:25-36

パロが見た夢

 

41:25 ヨセフはパロに言った、「パロの夢は一つです。神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。26 七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。27 あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。28 わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。29 エジプト全国に七年の大豊作があり、30 その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう。31 後に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作は国のうちで記憶されなくなるでしょう。32 パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事が神によって定められ、神がすみやかにこれをされるからです。33 それゆえパロは今、さとく、かつ賢い人を尋ね出してエジプトの国を治めさせなさい。34 パロはこうして国中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの国の産物の五分の一を取り、35 続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で町々にたくわえ守らせなさい。36 こうすれば食糧は、エジプトの国に臨む七年のききんに備えて、この国のためにたくわえとなり、この国はききんによって滅びることがないでしょう」。   (創世記41:25-36

 

 

【こども説教】

アブラハムの子イサク。イサクの子ヤコブ。ヤコブの12人の子供の1人ヨセフ。そのヨセフは兄たちによってエジプトに売られ、また無実の罪を着せられて牢獄に閉じ込められました。牢獄の中でもエジプト王パロの前でも、ヨセフは、パロの見た夢の意味を説き明かして、神がなにをしようとしているのかを知らせます。28-30節、「わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。エジプト全国に七年の大豊作があり、その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう」。7年の豊作と、それにつづく7年の飢饉(ききん。=農作物が少しも取れない、皆が飢え渇く苦しみの日々)と、その両方ともを、神がもたらします。もちろん、私たちが食べるものもなく飢えて苦しんだり、死んだりすることを願う神ではありません。飢えや苦しみに立ち向かい、抵抗し、耐え忍んで戦いなさいと励ます神です。飢えや苦しみの中でなお私たちが生き延びることを願ってくださる憐みの神です。「神がこれからしようとすることをパロに示された」のは、パロに恵みを得させ、やがて来る困難な日々のために耐え忍ぶ準備をさせるためです。別の時には、パロはとても頑固になり、心の耳を自分自身で閉ざし、そのため自分たちにとても大きな厳しい災いを招きます(出エジプト記4:21-14:31参照)。けれど今、神はパロに恵みを得させ、へりくだった低い心を与え、神の言葉に聞き従う者とさせています。私たちも耳を閉ざして頑固になったり、素直にされたりを繰り返します。神の御心が、このように成し遂げられていきます。

 

 

 【大人のための留意点】

 神が7年間の凶作をもたらされる。神の許しがなければ、この7年間の危機的時期は生じない。神はどうしてそのような苦しみや悩みや困窮をもたらすのか。いいえ。むしろ逆に、神はご自分が拷問の苦しみを受けられる方なのではないでしょうか。われわれの苦悩を冷笑なさる代わりに、ご自分が物笑いになる方なのではないでしょうか。十字架の上で。

 確かに聖書の神は凶作をもたらされます。「神はこれからしようとすることをパロに示された」(28節)。神はパロに対して、やがて襲来する飢饉の危機をお知らせになります。この時宜にかなった警告は、神の慈しみのあらわれです。神はパロに恵みを得させ、彼がその警告を聞き流すことのないようになさいます。それによって我々が、時のある間に、備えを整えるために将来の事柄を明かされるのです。キリストが我々に教えてくださったことを、真剣に考えてみる必要があります。「われらの日用の糧を、今日も、与えたまえ」。また、公けの責任を担っている人たち、すなわち政治・経済に関する最高責任者の人たちのために、新たに全力を尽くして執成しの祈りをささげるということも考えてみる必要があります。信ずる者の教会は、この世に対してヨセフの務めを担うべきです。以前にもまして、今日こそ(ヴァルター・リュティ『ヤコブ 創世記連続講解説教集』該当箇所、新教出版社)