2021年12月27日月曜日

12/26こども説教「アブラムとの契約」創世記15:1-21

12/26 こども説教 創世記 15:1-21

 アブラムとの契約

 

15:1 これらの事の後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、「アブラムよ恐れてはならない、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。2 アブラムは言った、「主なる神よ、わたしには子がなく、わたしの家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか」。3 アブラムはまた言った、「あなたはわたしに子を賜わらないので、わたしの家に生れたしもべが、あとつぎとなるでしょう」。4 この時、主の言葉が彼に臨んだ、「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。5 そして主は彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」。また彼に言われた、「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。6 アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。……8 彼は言った、「主なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」。9 主は彼に言われた、「三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山ばとと、家ばとのひなとをわたしの所に連れてきなさい」。10 彼はこれらをみな連れてきて、二つに裂き、裂いたものを互に向かい合わせて置いた。ただし、鳥は裂かなかった。11 荒い鳥が死体の上に降りるとき、アブラムはこれを追い払った。12 日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。13 時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。14 しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。15 あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう。16 四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。17 やがて日は入り、暗やみになった時、煙の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた。  (創世記 15:1-21

 

 

 【こども説教】

 アブラムと神との契約は、すでに12章で結ばれています。ノアのときの虹の契約からつづくその同じ1つの救いの契約の内容が、ここで詳しく伝えられています。アブラムとサライ夫婦は子供がいないまま、ずいぶん年を取っていました。それなのに、この2人の間に子供が与えられて、子や孫が増えていき、神からの祝福を受け取りつづけると約束されました。「空の星を見なさい。あなたの子供たち孫たちは、あの数えきれない星のように増えて広がる」と。アブラムは、この神の言葉を信じました。そのうえで、「どうして知ることが出来ますか」と、神に確かなしるしを求めましたた。400年間の悩みの日々を耐えること(13節)も予告されました。

9-17節までで、神さまはアブラムに、契約のしるしを見せてくださいました。牛とヤギと羊と山鳩とそのヒナ。鳥はそのままにして、他の動物たちは二つに引き裂き、裂いたものを向かい合わせて地面に置きました。17節、「やがて日は入り、暗やみになった時、煙の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた」。これが、神とアブラムとの間に結ばれた救いの契約のしるしです。誰かと誰かが約束を交わします。それが本当だというしるしに、このように動物を引き裂いて、裂いたものの間を、約束を交わしたその2人は通ります。『もし約束を守らずに破ったならば、この動物たちのように自分の身体を引き裂かれても文句を言わない』というしるしです。いつものしるしとは違って、ただ神さまだけが裂かれたものの間を通り過ぎてみせました。アブラムには、そうしなさいとは命令されませんでした。ただ神さまご自身だけが、「アブラムとその子孫のために結んだ救いの契約を必ず守る。そうしなければ、自分の身体を引き裂かれても良い」と約束してくださいました。こういう神さまです。ここが大切です。

 

【大人のための留意点】

 「アブラハムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた」(ローマ手紙4:3)。たしかに神は、われわれが信仰の父を考えるときにその信仰にのみ目を留めることを、よしとなさいます。そして、この信仰こそは、決してアブラハムの業や功績ではないのです。それは、もっぱら人間をお救いになる神の恵みですw・リュティー 創世記講解説教『アブラハム』、該当箇所)