9/29 こども説教 使徒行伝12:6-11
『牢獄から救い出される』
12:6 ヘロデが彼を引き出そうと していたその夜、ペテロは二重の鎖につながれ、ふたりの兵卒の間に置かれて眠っていた。番兵たちは戸口で獄を見張っていた。7 すると、突然、主の使がそばに立ち、光が獄内を照した。そして御使はペテロのわき腹をつついて起し、「早く起きあがりなさい」と言った。すると鎖が彼の両手から、はずれ落ちた。8 御使が「帯をしめ、くつをはきなさい」と言ったので、彼はそのとおりにした。それから「上着を着て、ついてきなさい」と言われたので、9 ペテロはついて出て行った。彼には御使のしわざが現実のこととは考えられず、ただ幻を見ているように思われた。10 彼らは第一、第二の衛所を通りすぎて、町に抜ける鉄門のところに来ると、それがひとりでに開いたので、そこを出て一つの通路に進んだとたんに、御使は彼を離れ去った。11 その時ペテロはわれにかえって言った、「今はじめて、ほんとうのことがわかった。主が御使をつかわして、ヘロデの手から、またユダヤ人たちの待ちもうけていたあらゆる災から、わたしを救い出して下さったのだ」。(使徒行伝12:6-11)
主イエスの弟子たちは、主イエスを信じる信仰のために、何度も何度も牢獄に閉じ込められました。あるときは、しばらくそのままに牢獄の中で過ごしました。別のときは殺されもしました。また、神さまが救いの手を差し伸べて彼らを牢獄から連れ出してくださることもありました。この箇所では弟子たちを牢獄から救い出すために、神の力が働きました。しばらく後の16章では、彼らを救い出すためではなく、牢獄の看守とその家族の救いのために、わざわざ弟子たちを神さまご自身が閉じ込めることもなさいました。いろいろな場合があります。11節、ペテロが驚いて言います、「今はじめて、ほんとうのことがわかった。主が御使をつかわして、ヘロデの手から、またユダヤ人たちの待ちもうけていたあらゆる災から、わたしを救い出して下さったのだ」。神には何でもできて、この私たちを牢獄の中から連れ出すこともでき、悪者たちの手から救い出すこともできると分かっていましょう。悪者たちはあの彼らや私たちを取り囲んでいて、ひどいことをしようと狙ってもいます。もし、神さまからの助けの手がなければ、この私たちも、たとえ一日でも安心して生き延びてゆくことなどできないのです。ですから、私たちはこう祈ります、「父なる神さま、どうぞ助けてください。けれど私の願いや思い通りではなく、あなたの御心のままになさってください」(ルカ福音書22:42参照)。