7/15 こども説教 ルカ22:63-71
『神である救い主』
22:63 イエスを監視していた人た ちは、イエスを嘲弄し、打ちたたき、64 目かくしをして、「言いあててみよ。打ったのは、だれか」ときいたりした。65 そのほか、いろいろな事を言って、イエスを愚弄した。66 夜が明けたとき、人民の長老、祭司長たち、律法学者たちが集まり、イエスを議会に引き出して言った、67 「あなたがキリストなら、そう言ってもらいたい」。イエスは言われた、「わたしが言っても、あなたがたは信じないだろう。68 また、わたしがたずねても、答えないだろう。69 しかし、人の子は今からのち、全能の神の右に座するであろう」。70 彼らは言った、「では、あなたは神の子なのか」。イエスは言われた、「あなたがたの言うとおりである」。71 すると彼らは言った、「これ以上、なんの証拠がいるか。われわれは直接彼の口から聞いたのだから」。 (ルカ福音書 22:63-71)
「わたしが言っても、あなたがたは信じないだろう。わたしがたずねても、答えないだろう」と言いながら、それでも救い主イエスはその彼らに本当のことを伝えます。主の弟子である私たちもそうです。分かってくれそうな信じてくれそうな人だけにではなく、聞いてくれそうもない人たちに向かっても、大事なことや本当のことを心を込めて精一杯に語りかけます。目の前のその人たちのほとんどに対しては、もしかしたら語ったことは実を結ばないかも知れません。別のところで別の誰かの心に届いて、ずっと後になってから実を結ぶのかも知れません。たとえそうであったとしても、それでも十分なのです。天の父なる神さまにすっかりお任せしながら、語りつづけます。神さまにこそ信頼を寄せつづけて。「あなたは神の子なのか」と質問されて、「そのとおりだ」と主イエスは答えました。主イエスこそ神ご自身である救い主です。もし信じることができるなら、このお独りの方を信じて毎日毎日の暮らしを生きることができるなら、その人はとても幸いです。
【補足/必ず実を結ぶ】
伝道者たち一人一人の口を用いて語られる神の言葉は、「わたしの口から出るわたしの言葉だ」と神から約束されています。しかも、「天から雨が降り、雪が落ちてまた帰らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種まく者に種を与え、食べる者にかてを与える。このように、わが口から出る言葉も、むなしくわたしに帰らない。わたしの喜ぶところのことをなし、わたしが命じ送った事を果す」(イザヤ書55:10-11)と。しかも、「わたしは天においても地においても、いっさいの権威を授けられた」と仰る主イエスから「だから、あなたがたは行って」と遣わされたのです。いつも共にいるとまで約束されています。彼らがすっかり心挫けて口を閉ざそうとするとき、もちろんこの同じ主ご自身が彼らを励まし、力づけつづけます、「恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたには、わたしがついている。だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない。この町には、わたしの民が大ぜいいる」(使徒18:9,ルカ10:18-20)と。