8/6 こども説教 ルカ13:18-21
『からし種のように。パン種のように』
13:18 そこで言われた、「神の国 は何に似ているか。またそれを何にたとえようか。19 一粒のからし種のようなものである。ある人がそれを取って庭にまくと、育って木となり、空の鳥もその枝に宿るようになる」。20
また言われた、「神の国を何にたとえようか。21 パン種のようなものである。女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、全体がふくらんでくる」。 (ルカ福音書 13:18-21)
「神の国」。神さまが王さまとして力を働かせ、その御心にかなうことを着々と成し遂げてゆく世界です。それがどんなふうに始まり、また広がってゆくのかを、救い主イエスがたとえを用いて私たちに教えようとしておられます。それは、一粒の小さな小さな種のようであり、パン種のようであると。一粒の小さな小さな種をまくある人、それはもちろん神さまです。パン種を粉の中にまぜる女、それも神さまです。神さまがみ言葉の小さな小さな種を、ある人の心にまきました。それは小さな芽を出し、すくすくと育って木になり、空の鳥もその枝に宿るようになります。巣を造り、ヒナ鳥を育て、育てられたヒナ鳥が次々と巣立ってゆくようになる。小さな小さな種だったのに、こんなに大きな素敵な木になって、枝には鳥たちが巣を作り、ヒナ鳥を育てて。わあ、すごい。また、粉にまぜられたパン種が練り粉全体をふくらませ、焼き上げられ、やがてふかふかしたおいしい味のパンになってゆく。しかも、『こういうふうに実を結ばせる』という神さまからの約束です。じゃあ、どういうことになるでしょう。私たち一人一人にも神のことばの小さな小さな種がまかれました。だから! 神さまの約束どおりに、やがて芽を出し、私たちは育って一本の木のようになってゆきます。パン種のように、練り粉全体をふくらませ、焼き上げられ、この私たち一人一人も、ふかふかしたおいしいパンのようになってゆきます。なんということでしょう。
【補足/神の言葉は実を結ぶ】
神さまが御言葉の種をまきました。それは、必ず実を結ぶ。必ず実を結ばせるという神の約束でもあるからです。しかも、神さまは、良い実を結ばせたいという願いをもって種をまきました。そのように種をまいた神さまは、種を放ったらかしにはしないのです。愛情をもって、心を砕きつづけ、精一杯に種の世話をなさいます。だから、実を結ばないはずがないのです。聖書は証言しつづけます;「天から雨が降り、雪が落ちてまた帰らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種まく者に種を与え、食べる者にかてを与える。このように、わが口から出る言葉も、むなしくわたしに帰らない。わたしの喜ぶところのことをなし、わたしが命じ送った事を果す」「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる」(イザヤ55:10-11,マルコ4:26-28,コリント手紙(2)9:8-11)。