8/20 こども説教 ルカ13:31-35
『翼の下にヒナを集めるように』
13:31 ちょうどその時、あるパリ サイ人たちが、イエスに近寄ってきて言った、「ここから出て行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしています」。32
そこで彼らに言われた、「あのきつねのところへ行ってこう言え、『見よ、わたしはきょうもあすも悪霊を追い出し、また、病気をいやし、そして三日目にわざを終えるであろう。33
しかし、きょうもあすも、またその次の日も、わたしは進んで行かねばならない。預言者がエルサレム以外の地で死ぬことは、あり得ないからである』。34 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人々を石で打ち殺す者よ。ちょうどめんどりが翼の下にひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった。35
見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。わたしは言って置く、『主の名によってきたるものに、祝福あれ』とおまえたちが言う時の来るまでは、再びわたしに会うことはないであろう」。 (ルカ福音書
13:31-35)
31節。「ヘロデ王があなたを殺そうとしている。だから、ヨソヘ逃げていきなさい」とパリサイ人たちが主イエスに言いました。親切で言っているわけではありません。救い主イエスのお働きを喜ぶ者と憎む者と、その両方共ががいつづけるのです。ヘロデ王もパリサイ人たちも、主イエスが邪魔でした。それで主イエスを殺してしまうか、それともイエスがどこかにいなくなってしまえばいいと考えていました。主イエスはエルサレムの都に向かってどんどん進んでいきます。十字架の上で殺されるためにです。殺されて、三日目に復活するためにです。それこそが、救い主としての自分の仕事だからです。けれどエルサレムの都も多くの人々も、救い主イエスを信じようとはしませんでした。35節で、「見よ、お前たちの家は見捨てられてしまう」と主イエスは言います。けれど主イエスが神の家を見捨てるはずがありません。その言葉と正反対に、強盗の巣に成り下がっていた家を『神の祈りの家』にまったく新しく立て直すためにこそ、主イエスは十字架の死と復活に向かって進んでいきます。やがて主イエスが私たちの目の前に来られるとき、自分の王さまとして、ご主人として、喜び迎えることのできる人たちはとても幸せです。
【補足】救い主イエスは、ここでもご自分を預言者と呼んでいます(33-34節)。神の御心を伝える『預言者』として、神と人との間をとりなす『祭司』として、またこの世界を治める『王』として、この三つの職務を担って救い主イエスは働きます。イエスに率いられて、すべてのクリスチャンもまた、『預言者』『祭司』『王』の役割を担って働きます。
35節。「主の名によって~」とエルサレム入城のとき、人々は主イエスを大歓迎します。けれど数日後に、多くの者たちが背を向けます。