5/14 こども説教 ルカ11:37-41
『内側を清くする』
11:37 イエスが語っておられた時、あるパリサイ人が、自分の家で食事をしていただきたいと申し出たので、はいって食卓につかれた。38
ところが、食前にまず洗うことをなさらなかったのを見て、そのパリサイ人が不思議に思った。39 そこで主は彼に言われた、「いったい、あなたがたパリサイ人は、杯や盆の外側をきよめるが、あなたがたの内側は貪欲と邪悪とで満ちている。40
愚かな者たちよ、外側を造ったかたは、また内側も造られたではないか。41 ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる。
(ルカ福音書 11:37-41)
ケンちゃん、一年生になったね。朝起きて、顔を洗って歯も磨いて、ご飯を食べる前には石鹸をつけて手をよく洗って、夜にはお風呂に入って体をきれいに洗っていますね。それはとても大切なことです。
そのことをよく分かった上で、それよりももっと大切なことがあるんです。それは、自分の体の内側を、頭の中や心の中も、できるだけきれいにしておくことです。かなり難しい。どうしてかというと、ほとんどの人は「自分は人に親切にする、優しくて思いやり深い、正しいことを願う、なかなか良い人間だ」と思い込んでいるからです。「どうですか」と質問すると、「わたしは良い人間ですよ」とほとんどの人が思っています。10人中9人、もしかすると10人全部が。神さまに「どうですか」と質問すると、「いいや。そうでもない。かなり悪い。この人もこの人も、みな一人残らずとても悪い」とお答えになります(創世記8:21,ローマ手紙3:9-28,テモテ手紙(1)1:12-15,ヨハネ手紙(1)1:8-10)。ビックリです。本当のことですよ。もし、「この私は、本当は人に意地悪をしたり、困らせたりする、冷たい心の自分勝手でわがままな、かなり悪い人間だ」と神さまから教えてもらえるなら、自分はなかなか良い人間だと思い込んでいたその人も「ああ。そうだった」と気づきはじめます。そしたら、「神さま。私の中の悪い心をやっつけてください。正しい良い心を与えてください」と願い求めはじめます。その人の心は、少しずつだんだんときれいになっていきます。神さまこそが、そのとても悪い人のためにも、そうしてくださるからです。
【補足・聖書の救いの道理/正しい人は一人もいない。罪人を救うためにこそ、救い主イエス・キリストは世に来られた】
神に逆らう、自分勝手でとても悪い心を、すべての人間がもっています。正しく良い人間を救おうとしたら、全員が落第で失格になるはずでした。例外は、ただの一人もいません。救うためには、その罪深さをゆるして救う他、道はなかったのです。神さまは、ご自分が造った世界とすべての生き物をかわいそうに思ってくださり、救いの道筋を用意してくださいました。救い主イエスを信じる者たちを、ただただあわれんで救うという、ただ一筋の救いの道です。「救い主イエス。この方による他、救いはない」(使徒4:12)。