1/22 こども説教 ルカ9:49-56
『思い上がった狭い心を』
9:49 するとヨハネが答えて言っ た、「先生、わたしたちはある人があなたの名を使って悪霊を追い出しているのを見ましたが、その人はわたしたちの仲間でないので、やめさせました」。50
イエスは彼に言われた、「やめさせないがよい。あなたがたに反対しない者は、あなたがたの味方なのである」。51 さて、イエスが天に上げられる日が近づいたので、エルサレムへ行こうと決意して、その方へ顔をむけられ、52
自分に先立って使者たちをおつかわしになった。そして彼らがサマリヤ人の村へはいって行き、イエスのために準備をしようとしたところ、53 村人は、エルサレムへむかって進んで行かれるというので、イエスを歓迎しようとはしなかった。54
弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、「主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょうか」。55 イエスは振りかえって、彼らをおしかりになった。 (ルカ福音書
9:49-55)
(言いにくいことですが、(ルカ9:46-48)「誰がいちばん偉いだろうか」と互いに言い合いをして、主イエスから諭された直後です。あの彼らのためにも私共のためにも、主イエスの弟子とされた者たちへの学びと実地訓練がなおまだ続きます。主ご自身の憐れみと忍耐のもとに!)あの弟子たちも私たちも、たびたび繰り返して、思い上がった狭い心をもってしまいます。『私たちは何者なのか? 何者でもない、とても罪深い罪人の集団にすぎない。思い上がってはいけない』と弁えつづけねばなりません。あの彼らのふり見て、わがふり直せ。
二つの出来事が、主イエスの弟子たちの心が鈍くなっていることを暴きたてます。まず49節、「先生、わたしたちはある人があなたの名を使って悪霊を追い出しているのを見ましたが、その人はわたしたちの仲間でないので、やめさせました」。止めさせてはならない、と主イエスは言います。しかも主イエスは、彼らや私たちの知らないところに、ご自分に従って生きる大勢の者たちを抱えておられます(使徒18:10参照)。またサマリヤ人たちが主イエスと弟子たちをあまり歓迎しなかったのを見て、弟子たちは言います。54節、「彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょうか」。主イエスは弟子たちを叱りました。しかも、主イエスが十字架につけられる日がすぐ目の前に近づいています。神の御心に従わない、神を神とも思わない罪人たちを、けれど許して迎え入れるために、救い主イエスはご自分の命も尊厳も栄光も投げ捨てようとしておられます(マタイ福音書20:25-28,ローマ手紙3:21-28,同11:16-32,テモテ手紙(1)1:15「キリスト・イエスは罪人を救うためにこの世に来てくださった。しかも私は~」,ピリピ手紙2:5-11,コリント手紙(2)5:18-21)。ぜひ救おうとなさるその罪人の中には、この思い上がった狭くて鈍い心の弟子たちも、この私たちさえも、ちゃんと含まれていました。