2018年10月10日水曜日

10/7こども説教「天の御父からの約束」使徒1:1-5


 10/7 こども説教 使徒1:1-5
  『天の御父からの約束』

     1:1 テオピロよ、わたしは先に第一巻を著わして、イエスが行い、また教えはじめてから、2 お選びになった使徒たちに、聖霊によって命じたのち、天に上げられた日までのことを、ことごとくしるした。3 イエスは苦難を受けたのち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、四十日にわたってたびたび彼らに現れて、神の国のことを語られた。4 そして食事を共にしているとき、彼らにお命じになった、「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。5 すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって、バプテスマを授けられるであろう」。               (使徒行伝1:1-5

  外国人であるテオピロという人に向かって語りかけられています。彼がキリスト教の神や信仰のことをぜひ知りたいと願っているからです。ていねいにすっかり話してあげれば、しかも神さまがこの人をよくよく助け、導いて、信じさせてくださるならば もしかしたら、この人も神を信じて生きることができるかも知れないからです。ルカ福音書(=第一巻)をすっかり読んだ彼に向かって、その続きが語られます。
  救い主イエスは十字架につけられて殺され、墓に葬られ、その三日目に墓からよみがえりました。その復活の姿を40日間にわたって、弟子たちに見せてくださり、彼らに大事なことを命令しました。4節。「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって、バプテスマを授けられるであろう」。天の御父からの約束とは、主イエスを信じる彼ら弟子たちに聖霊なる神がくだってきて、彼ら一人一人の体に宿って、主イエスを信じて生きるための力が与えられるということです。しかもキリスト教会ではそのときと同じことがずっと続けられています。今でもそうです。バプテスマとは洗礼のことです。水道のごく普通の水を使って洗礼を授けられた者たちは、それだけでなく聖霊なる神がくだってその人に宿り、主イエスを信じて生きるための力が与えられます。クリスチャンたちは皆そのようにして、神の力を贈り与えられて新しく生きることをしはじめました。ここにいる私たちもそうでした。

    【補足/洗礼】
     人間たちが行っているただの儀式で、形ばかりのことだと思っている人々も大勢いるでしょう。そうではありません。人間にできることはせいぜい水で洗礼を授けることくらいです。けれど神がそれを用いて、約束どおり、聖霊なる神をその人々の体の中に宿らせてくださいます。「あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。もし人が、神の宮を破壊するなら、神はその人を滅ぼすであろう。なぜなら、神の宮は聖なるものであり、そして、あなたがたはその宮なのだからである」(コリント手紙(1)3:16-17,ローマ手紙8:1-11参照)。