2018年3月13日火曜日

3/11こども説教「石さえ叫ぶ」ルカ19:36-40


 3/11 こども説教 ルカ19:36-40
 『石さえ叫ぶ』

     19: 37 いよいよオリブ山の下り道あたりに近づかれると、大ぜいの弟子たちはみな喜んで、彼らが見たすべての力あるみわざについて、声高らかに神をさんびして言いはじめた、38 「主の御名によってきたる王に、祝福あれ。天には平和、いと高きところには栄光あれ」。39 ところが、群衆の中にいたあるパリサイ人たちがイエスに言った、「先生、あなたの弟子たちをおしかり下さい」。40 答えて言われた、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」。                       (ルカ福音書19:37-40

  子供のロバの背中に乗って主イエスがエルサレムの都に入っていかれるとき、「主の御名によってきたる王に、祝福あれ。天には平和、いと高きところには栄光あれ」と大勢の人々が叫びました。ここでは「弟子たちが叫んだ」37節,マタイ21:9参照)と書いてありますが、実際には、叫んでいる者たちの誰が主イエスの弟子なのか、そうでないのかなどと見分けることもできないほど、ほとんどそこにいた誰も彼もが皆が叫び立てて、大騒ぎでした。だからこそパリサイ人たちは困り果てて、「先生、あなたの弟子たちをお叱りください」と苦情を言い立てました。40節の主イエスのお答えに目を向けてください、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」。今日は、ここがいちばん大切です。もしこの人たちが黙れば、その代わりに石が叫び出す。本当のことでしょうか? それとも口からデマカセ? あなたは、主イエスのこの言葉を本気で信じることができますか? さて、「神を誉めたたえたり、神さまのために一生懸命に働く者たちがいなければ神さまが困るだろう」とうっかり勘違いして、歯を食いしばって、眉間にシワを寄せて、我慢して我慢して働いている真面目なクリスチャンもいるでしょう。いいえ それでは、神さまのお働きを邪魔して、神さまの足を引っ張りつづけています。分かりますか。ニッコリ喜んで、「ぜひ働きたい。どうか神さまのために働かせてもらいたい」と働くなら、そうしてもいい。けれど、『あなたが働かなくたって神さまはちっとも困らない』と、よくよく覚えていましょう。あなたも、生きて働かれる神を信じているのでしたね。しかも神さまは道端の石コロさえも叫ばせたり、働かせたりもできるのです(ルカ3:8,127:1-2参照)。神さまが第一に、先頭を切って、あなたのためにも働きつづけておられます。だから あなたは安心して、働いたり休んだりしていいのですよ。

     【補足/マルタ病】
     キリスト教会のため、家族のため、職場や地域のためと精一杯に働くことは良いことです。けれど度が過ぎると、私たちは心を病んでしまいます。心を貧しくさせられて、「私がこんなに精一杯に必死に働いているのに、あの夫は。子供たちは。あの彼らは」と恨みがましい淋しい気持ちになって、その人たちを悪く思ってしまいます。心を引き裂かれたあのマルタ姉さんのように、ぶどう園で朝早くから働いた労働者たちのように(ルカ10:36-42 を参照;「妹が私だけに仕事をさせているのに何とも思わないんですか。きびしく叱りつけてやってください」とマルタは口を尖らせます。「無くてならない大切な良いものは一つだけだ。主イエスの言葉をよくよく聞いて心に収めること。妹からもあなた自身からも、それを取り上げてはならないし、あなたも奪い取られてはならない」と主イエスはなだめます。また、マタイ20:10-16;「一日中、労苦と暑さを辛抱した私たちと、たった一時間しか働かなかった彼らと同じ扱いをするんですか。えこひいきだ。彼らの支払いを減らすか、私たちへの報酬を増やすか、どちらかにして」と長く働いた労働者たちが腹を立てて苦情を言い立てます。「わたしの気前のよさを妬むのか」と主人が問いかけます。あの彼らの腹立ちと淋しさと不平不満に、あなたも心当たりがありますか? 自分も同じだとき気づけるなら幸せです)。そのままでは、あなたのための神の恵みが丸つぶれです。危ない、危ない。すぐに手を休めて、「私を憐れんでください」と神さまに助けを求めましょう。